安倍首相が連日連夜マスコミ関係者と会食して“勤しんでいること”

Business Journal / 2019年12月4日 19時30分

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 首相主催の公的行事「桜を見る会」をめぐり、安倍晋三首相が公職選挙法違反や政治資金規正法違反などの疑惑の渦中にいる。通算在職日数で歴代最長を記録した11月20日、永田町近くの中国料理店「上海大飯店」で内閣記者会に加盟する報道各社のキャップと懇談。側近の今井尚哉首相秘書官とともに、「桜問題」での釈明と記者の懐柔に余念がなかったという。

 新聞各紙の首相動静を見ると、その前後の複数の夜にも、安倍首相はメディア関係者と会食している。15日はパレスホテル東京の日本料理店「和田倉」でフジサンケイグループの日枝久代表。18日は創作和食の「春秋ツギハギ 日比谷」で読売新聞東京本社の柴田岳常務取締役論説委員長、田中隆之取締役編集局長。21日は高級フレンチの「オテル・ドゥ・ミクニ」で評論家の金美齢氏、作家の百田尚樹氏、ジャーナリストの櫻井よしこ氏、有本香氏、作曲家のすぎやまこういち氏らだった。

 そこでも桜問題が話題に上ったのは想像に難くないが、連日のメディア関係者との会食には別の目的もあったようだ。

「安倍さんは『都知事候補、誰かいない?』と具体的な名前を求めて、相談していたらしい。自民党では二階幹事長は現職の小池百合子都知事でいいじゃないかという考えだが、都議会で戦っている東京都連には、小池さんという選択肢はない。とはいえ、首都の知事選で政権政党が不戦敗するわけにはいかない。選挙まであと半年しかなく、安倍さんもいよいよ困っている」(自民党関係者)

 自民党の都知事候補としては、これまで競泳元五輪選手で現在はスポーツ庁長官の鈴木大地氏、スピードスケート元五輪選手で五輪担当相の橋本聖子、元アナウンサーで東京選挙区選出参院議員の丸川珠代(元五輪担当相)などの名前が挙がった。このなかでは丸川氏が有力とされたが、「相手が現職の小池さんでは『勝ち目がない』と尻込みしている。今年の夏に参院の3期目に当選したばかりで、国会議員の地位を捨ててまで負ける可能性もある戦をする気はないようだ」(都連所属の自民党国会議員)という。

小池都知事、着々と再選に向け準備

 そこで最近、名前が挙がるのがタレントの菊池桃子氏だ。11月4日にブログで電撃再婚を公表した相手は、首相官邸の覚えめでたい経済産業省の新原浩朗経済産業政策局長。菊池氏は母校の戸板女子短期大学の客員教授でもあるし、政府の「一億総活躍国民会議」のメンバーでもあったことから、「資質も申し分ない。ダンナに頼んで出馬を促してもらえばいい」(自民党関係者)などという声も聞かれる。

 そのほかにも、実業家の堀江貴文氏や竹下登元首相の孫でタレントのDAIGOはどうか、といった仰天話まである。「小池氏に勝つには圧倒的知名度が必要で、タレントしか戦えない」というのが理由らしいが、タレントだったら誰でもいいのか。

 そんな自民党の迷走をよそに、小池都知事は11月28日、公務の合間の昼に都内のホテルで500人以上を集めて政治資金パーティーを開いた。都知事再選のための資金集めが目的とみられるが、パーティーというより「東京の持続可能な成長」というテーマのお堅い勉強会で、再選出馬への言及はなかったという。

 都知事選は来年6月18日告示、7月5日投開票で決定した。7月24日の五輪開幕を目前にして現職知事を交代させるには、よほどの失政か強力なライバルが必要になる。選挙日程と自民党のタマ不足ぶりに、小池氏は余裕と自信を深めているようだ。

(文=編集部)

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