住宅購入で1千万損することもある?住宅ローン、組み方で大きな差 変動金利型はリスク大

Business Journal / 2015年6月18日 17時0分

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 マイホームの購入に当たっては、物件選びに負けないほど住宅ローン選びが大切だといっても過言ではない。つまり、どんな住宅ローンを選んで、どのように払っていくのかによって、同じ金額を借りて同じ期間支払うのであっても、何百万円、ひょっとしたら1000万円前後の差が生じてしまうこともあり得る。

 住宅ローンの総返済額は金利、借入額、返済期間の3つの条件によって異なってくる。現在の長期金利は、史上最低に近い。これは預金金利も低いが、住宅ローン金利も低いということ。考えようによっては、住宅ローンを組んだり借り換えを検討するのに最適な時期だといえるのではないだろうか。

 住宅ローンはどれでも大差ないと思いがちだが、ここに大きな落とし穴が存在する。金利のタイプや返済方法によって、大きく返済額は変わってくる。住宅ローンの金利には下記の3つのタイプがある。

(1)固定金利型:完済まで同じ金利が適用される
(2)変動金利型:金利は半年ごとに変更される
(3)固定金利選択型:任意の一定期間のみ金利を固定したもの。変動金利の一種

●変動金利はリスクが大きい

 変動金利型で住宅ローンを組んでいる場合、現在は毎月の返済額を問題なく支払えていても、金利が大きく上昇すると払いきれなくなってしまうリスクを抱えることになる。

 これまで約20年間、日本はデフレに直面しており、国民は金利が上昇するという感覚を思い出すことができないし、そもそも高い金利を経験したことがない人も大勢いる。ますます少子高齢化が進む日本は、これからも「金利がそう上がることはないだろう」と考えている人が多いのも無理がないかもしれない。

 しかし、ギリシャなど財政危機に直面している国の金利を考えてみてほしい。6月9日現在の10年ギリシャ国債金利は11.49%というように、「景気がよい=金利が高い」というわけではないことがわかるだろう。

 また通常であれば、物価が上昇すると金利も上昇することが多い。政府と日銀は物価の上昇を断言している。変動金利型で住宅ローンを組んでいる場合、金利の上昇に伴って返済額も上昇する。収支がギリギリの家計では、払えなくなってしまうかもしれない。このような状況下で、これから住宅ローンを選ぶのであれば、固定金利のほうが安心できるのではないだろうか。

 現実には、不動産会社や金融機関で変動金利型を勧められることが多い。なぜなら、変動金利型のほうが固定金利型よりも金利が低く設定されているため、目先の返済額を低くすることが可能だからだ。したがってローンを組む金銭的負担や心理的な負担が少なく、勧められるままに変動金利型を選択してしまう人が多い。しかし、あくまでも変動金利型の場合、提示される返済額は“当面の間”だけしか保証されていないということを胆に銘じてほしい。

ビジネスジャーナル

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