広報の終わり?企業はなぜ「メディア化」するのか?スタバ、マック、コカ・コーラ…

Business Journal / 2015年6月20日 6時0分

 このように眺めてみると、ブランドジャーナリズムの特徴のひとつは大枠では事業に関連したトピックを扱っていることです。ただし、コンテンツの中には自由度を持たせ、自社の行っていることを伝える広報のメッセージではなく、顧客を楽しませたり、社会の出来事を伝達したり、論調を紹介したり、あるいは、生活や仕事に役立つ情報を提供したりするできるだけ「客観的」な内容になっているのです。

●ブランドジャーナリズムの背景

 それではなぜ現在、ブランドジャーナリズムが登場する必然性があるのでしょうか。表1にまとめたように、いくつかの背景があります。

※詳細図表は以下を参照
http://biz-journal.jp/2015/06/post_10430.html

 ひとつは、顧客・消費者側にマーケターからの一方的メッセージングについての反発があるからです。押しつけがましいポップアップ広告やメールボックスにあふれるジャンクメールだけでなく、まともなバナー広告のクリック率も低下しています。こうした状況において、企業は何よりもまず読まれるコンテンツを提供する必要がありました。

 また顧客は、ニュースのオーディエンス(視聴者)として、マスメディアよりもネットメディアにニュース情報を求めるようになり、スマートフォン(スマホ)ではさまざまなニュースアプリが競っています。ブランドジャーナリズムは、こうした顧客のニーズにも合致していました。

 前述のとおりメガ化し複合化した企業においては、さまざまな情報や活動のニュースを提供し、多面的に顧客とつながりを持つ必要性に迫られています。さらに、企業としての信頼性を獲得するための新しいメッセージ戦略が求められていました。

 マーケティング活動としても後述のとおりSEO対策(検索エンジン最適化:ネット検索結果表示ページで上位に表示されるようにする施策)として、企業サイトの新鮮さが求められるようになってきました。常に新しいコンテンツで満たされていないサイトは、検索エンジンで発見されにくくなってしまうのです。

 ジャーナリズム界にも、この10~20年の間に大きな変化がありました。米国では地方の新聞社の経営が行き詰まり、大手新聞社も例外ではなくなりました。この結果、優秀なジャーナリストであった書き手がネットに向かい、ブランドジャーナリズムに携わるようになったのです。

●マーケティングにおける位置づけ

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