安倍首相も認めた“ヤラセ会見”はいつまで続く?フリー記者“排除”で原稿読み上げの茶番

Business Journal / 2020年4月6日 17時40分

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 従前、安倍晋三首相の記者会見が「ヤラセ」なのは公然の秘密だった。その場で初めて記者の質問を聞くはずの安倍首相が、いつも原稿を読み上げて回答しているからである。

 2020年3月2日、参議院予算委員会で安倍首相自身が記者会見の「ヤラセ」を認めた。蓮舫議員(立憲民主党)の質問に、以下のように答弁したのだ。

「いつもこの総理会見においてはある程度のこのやり取り、やり取りについてあらかじめ質問をいただいているところでございますが、その中で、誰にこのお答えをさせていただくかということについては司会を務める広報官の方で責任を持って対応しているところであります」

 つまり、「記者会見」と称しても、あらかじめ質問者と質問内容、安倍首相の回答が決まっており、各人はセリフをしゃべっているようなものなのである。「茶番劇」とは、まさにこのことだ。

記者会見参加に推薦状が必要

「私たちフリーランスが『こんな記者会見はおかしい』と訴え続けてきたのに、国民はほとんど耳を傾けてくれませんでした」と嘆くのは、選挙ルポの第一人者で、2017年に『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』(集英社)で開高健ノンフィクション賞を受賞した畠山理仁氏。

「首相官邸と記者クラブ(新聞社やテレビ局、通信社などで構成される任意団体)が『記者会見ごっこ』をしているのもおかしいんですが、それ以前の問題として、両者がフリーランスを記者会見に参加させないよう理不尽な条件を設定しているのがおかしいんです」(畠山氏)

 2009年5月16日、当時の民主党の鳩山由紀夫代表は、フリーランスも参加している記者会見で「私が政権を取った場合、記者会見はオープンなので、どんな方にも入っていただく」と明言した。長年の自民党政権下では、フリーランスは首相の記者会見に参加することができなかった。

 同年9月16日、民主党政権が誕生し、フリーランスは首相官邸へ出向いた。ところが、彼ら彼女らは鳩山首相の就任記者会見に入れなかったのである。鳩山首相は政権を取った途端、自民党政権と同様に記者クラブとなれ合う道を選んだのだった。

 当然、フリーランスは猛反発。鳩山首相の約束違反を批判しつつ、首相官邸に記者会見参加を要求し続けた。それが実現するのは、2010年3月26日の鳩山首相の記者会見。ただし、以下の条件がつけられた。

「記者クラブ加盟社や大手出版社、大手ネット企業の媒体で、毎月、首相の動向に関する署名記事を書いており、その媒体の推薦状を提出すること」

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