「私は天皇は好きではない」「テロは悪くない。闘えば殺し合いもある」あの男が吠える!

Business Journal / 2015年9月17日 6時0分

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 労働運動の闘士として、55年以上最前線で闘い続けてきた「東京管理職ユニオン」のアドバイザー・設楽清嗣氏。同氏は昨年一線を退いたが、アドバイザーの身となった今も多くの会社員からの労働相談を請け負う。労働委員会や裁判などでの争いにもかかわり、安保法制への反対闘争にも参加した。

 設楽氏へのロングインタビューを行った。5回に分けて掲載する予定で、今回はその1回目となる。

 設楽氏の労働運動への熱き思いを聞くと、愛国者に思える。設楽氏は、「国を愛しているならば、左翼か右翼しかない」と言いきる。その思いに迫った。

●「社長よ、首を洗って待っていろ!」

 東京管理職ユニオンが結成されたのは1993年。86年から続くバブル経済が崩壊した直後だった。多くの企業がリストラを本格化するなか、設楽氏はメディアを通じてこう叫んだ。

「リストラをするならば、まずは社長や役員が辞めろ!社長よ、首を洗って待っていろ!」

 それから20年近くたった。この間、団体交渉や裁判などを通じて非を認めさせ、また謝罪させた経営者は数えきれない。経営者の団体や経済界、メディア、ときには警察からも問題視されるほどの強硬な路線だった。

 しかし最近は設楽氏から、「社長よ、首を洗って待っていろ!」と聞くことはなくなった。

「90年代は、経営危機を労使がどのようにして克服するか話し合う余地があった。そのようななか、社長や役員が辞めることなく管理職たちが辞めるように仕向けられる。これは誤りだ。だからこそ、まずは社長や役員が辞めるべきで、辞めないならば辞めさせてやると主張していた」(設楽氏)

 さらに、「社長や役員への追及をやめたわけではない」と前置きし、こう続ける。

「今や、社長たちが辞めたところでサラリーマン労働者の雇用は守られない。もちろん、不当な行為には抗議を続けていく。裁判もするし、経営陣への追及も行う。問題は、そこから先にある。今は、この産業社会をどのようにつくり直すかといった根本的なところを踏まえたうえでの闘争にしていかないといけない。その体制を立て直す状況に、我々はいる」(同)

●自民党の崩壊は早い?
 
 設楽氏の闘争の人生は、60年の日米安保反対闘争から始まった。慶應義塾大学文学部哲学科に在籍し、学生運動に参加した。東京都立田園調布高校の頃から運動にかかわっていたが、本格的なデビューは大学に入ってからだった。

 日本共産党に入り、運動に力を注いだ。しかし岸信介内閣のもと、日米安全保障条約が締結された。運動は敗北したのだ。設楽氏は共産党支部などで「運動が負けたことの自己批判をせよ」と党幹部に迫った。それが災いし、除名処分となる。

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