カイロ大卒…学歴詐称疑惑の小池百合子、私が仰天した“嘘で塗り固められた政治家”の正体

Business Journal / 2020年6月6日 11時0分

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 2006年1月、筆者は「週刊金曜日」に『小池環境相の二枚舌』と題する記事を書いた。概要はこうだ。前年の05年6月に兵庫県尼崎市のクボタ工場の従業員や周辺の住民が多数、がんや中皮腫で亡くなっていたことが毎日新聞の大島秀利記者のスクープで判明。追うようにアスベスト問題を取材していた。いわゆる「クボタショック」だ。

 当時、小池百合子氏は小泉純一郎政権下の環境大臣。尼崎市を訪れた小池氏は中皮腫に侵されていた土井雅子さん(故人)をテレビカメラの前で励まし、「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」の古川和子代表世話人に「崖から飛び降りてでも風を起こしてほしい」といわれ、「古川さん、見ていてください。崖から飛び降りますからね」と言った。

 だが石綿新法の補償内容などは、再三口にした「隙間なく」との約束とは裏腹に、著しく後退。被害者らが傍聴する翌年1月の環境委で民主党議員に「(崖から)飛び降りる」発言の有無を問われるとあっさり否定した。終了後、古川さんが詰め寄ると「そんなこと言ってませんよ」と言ってのけた。平気で嘘をつく姿に古川さんと仰天したものだ。 

『女帝 小池百合子』

 さて、『女帝 小池百合子』(文藝春秋)が話題だ。著者の石井妙子氏は3年ほど前、冒頭の私の記事を見つけたらしく、面識はなかったが突然「話が聞きたい」と電話してきた。会ったあと彼女は私に紹介された古川さんの元へ取材に走った。

 小池氏は関西随一の高級住宅街とされる芦屋市で生まれ育った。石井氏が贈ってくれた本著は、そうした町の裏の空気もよく描けていると感心した。神戸在住の筆者が「こっちに親しい人がいるの?」と訊くと「いませんけど、いろいろ歩いてみて感じたんです」。観察力が鋭いのだろう。

 貿易商をしていた小池氏の父は大言壮語の人物だったようで、国政選に出て落選し、のちに事業に失敗する。「お嬢さん学校」とされる甲南女子中学、高校に通っていた娘・百合子氏は肩身の狭い思いをしたようだ。

 さて、「カイロ大学卒業」「アラビア語通訳」は若い頃から一番の「売り」だった。当時から箔をつける留学先は欧米なので不思議だったが、本著で父がカイロに進出した影響と知った。日本でも英語ぺらぺらの帰国子女も増えてくるなか、差をつけたかったのだろう。「カイロ大卒」「アラビア語通訳」を武器にメディアへ売り込み、日本テレビではアシスタント、テレビ東京でメインキャスターの座を射止めた。

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