東京・小池知事再選確実を招いた小沢一郎と山本太郎の“痛恨のミス”…幻の野党統一候補

Business Journal / 2020年6月17日 18時55分

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 6月18日告示、7月5日投開票の東京都知事選。現職の小池百合子知事(67)に挑む主要候補は、立憲民主党・共産党・社民党が支援する元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)、日本維新の会が推薦する前熊本県副知事の小野泰輔氏(46)、れいわ新選組代表の山本太郎氏(45)、NHKから国民を守る党の党首・立花孝志氏(52)などの面々。

 安倍政権の支持率が下落傾向のなかでの首都決戦は、小池氏が政党推薦を受けないと表明したため「自主投票」になったものの自民党と公明党は事実上、小池氏を支援する。対して、国政で連携する野党陣営は、宇都宮氏と山本氏に票が割れることになった。知名度のある山本氏には小池氏に流れそうな無党派票を食う要素があるとはいえ、よほどの“事件”でもない限り、小池氏が優位に戦いを進めると見られる。

「小池さんのカイロ大卒業に関する学歴詐称疑惑が再燃するきっかけとなったノンフィクション『女帝 小池百合子』(文藝春秋)は15万部を超えるベストセラーになっている。東京アラートなどコロナ対策でも小池さんの対応に懐疑的な都民が増えてきている。野党が統一候補で1人に絞り込めていれば、反小池票の受け皿になって、勝機があったかもしれないのに惜しいことをした」(野党陣営の国会議員)

 実は、山本氏が野党統一候補になる可能性はあった。野党は東京に基盤のある第1党の立憲民主が中心になって、都知事選候補を探してきた。前川喜平元文科省事務次官に固辞されるなどしたが、ずっと有力候補だった1人が山本氏だ。立憲民主の長妻昭選対委員長がテレビ番組で山本氏の名前を挙げたこともあった。

 一方、山本氏は来たる解散総選挙を目指して、れいわ独自の候補者擁立を年明けから進めてきた。同時に、昨年の参院選で旋風を巻き起こしたように全国遊説を続けることで、草の根からの支持拡大を図るつもりだった。

 ところが、新型コロナウイルス禍で全国遊説計画は断念。ネット動画配信などで支持拡大を訴えるも街頭のようにはいかない。焦りが募る中での起死回生策として山本氏は都知事選出馬を真剣に考えるようになる。

 動いたのは、かつて同じ党に所属した山本氏の師ともいえる小沢一郎衆院議員(国民民主党)だ。5月になっても立憲民主は独自候補を探せず、コロナ禍もあり、擁立断念の空気が漂っていた。山本氏に立候補する気があることを確認した小沢氏は、山本氏を野党統一候補でまとめるべく調整を進め、一旦は立憲民主、国民民主、共産、社民で担ぐことで固まりかけた。

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