払う保険料総額が50万円近くアップ?高利回りで人気の「米ドル建て保険」改定の動き

Business Journal / 2020年7月13日 5時20分

 たとえば30代後半の男性が老後の資金づくりを目的に、死亡保障も兼ね備えたドル建ての商品を購入し、死亡保障を10万ドルに設定し、保険料払い込みを60歳までに設定した場合の現状の年間保険料が仮に約48万円だったとして、改定後の保険料は約57万6000円となる計算です。

 もともと、この3社の予定利率は業界トップクラスと評判で、下がったとしても、予定利率が1%台の商品もあるなかでは依然として高い利率であることに変わりはありません。

 しかしながら保険料のビフォアー・アフターでみれば、1割アップでも52万8000円となり、10年間支払った場合は保険料総額が48万円もアップとなります。このため、株の動きに敏感なお客様から、この3社の担当者に問い合わせが急増しているとの話も耳にします。

 注意すべきは、外貨建て保険には当然、為替リスクが生じるという点です。こうしたリスクを防止するため、他社も含め円建ての保険にまったく加入していない人の契約は不可とする商品もあるということです。保険について右も左もわからないのに、目先の予定利率だけに釣られて契約するなということでしょうか。

 また、ドル建て保険を発売しながら、保険料を改定するという情報がない会社もあります。最近ではカナダドルの運用商品で、安価な保険料の商品も人気があります。「今がお得」とばかりに目的もなく加入するのではなく、自分のニーズに一番マッチした商品を選択することが大前提であることはいうまでもありません。

(文=鬼塚眞子/一般社団法人日本保険ジャーナリスト協会代表、一般社団法人介護相続コンシェルジュ協会代表)

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