オンライン授業の普及で早稲田大学eスクールに脚光…花園大学の“つぶやき授業”とは?

Business Journal / 2020年9月11日 5時50分

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 新型コロナが生んだ教育問題として、2つの大きなテーマが話題になった。9月(秋)入学とオンライン授業である。

 結果的には反対論が多く、9月入学は頓挫。一方、オンライン授業は学校現場でさまざまな試みがなされ、今後のトレンドになりそうだ。小学校では、登校拒否や今までの教室授業になじめない生徒がオンライン授業で学習内容に関心が高まり、積極性が生まれている、という事例が報告されている。

 オンライン授業といっても、教員が授業動画や教材などを事前に用意しておき、それに生徒がアクセスして、オンライン上でコメントしたり課題を提出したりする非同期型というものがある。学校サイドにとって低コストで、生徒も時間を選べるという利点がある。

 ところが、コロナ禍では双方向性のオンライン授業が話題になった。多くは、リアルタイムで行うライブ(同期型)授業だ。学生は自宅などで同じ時間に参加し、インターネットで実際の授業のように質問したり、自分の意見を発表できることが多い。時には、グループ討論も可能となる。開講日や日時は決まっているので、実際の教室で授業を受けているような感覚になると言われる。ただ、教員にとっては準備にかかる負担が多く、授業の進行上の慣れや経験が必要になる。学生にとっては通学時間などの負担がなくなるが、各家庭によって通信環境の違いがあり、その整備にお金がかかるという学生の悩みも聞く。

早大のeスクールが注目される理由

 ネットによるオンライン授業は、先例がないわけではない。たとえば、ネットをフル活用した通信教育課程としては、早稲田大学人間科学部eスクールが今にわかに脚光を浴びている。

 講義の受講をはじめ、クラスごとにBBS(電子掲示板)での質問・議論など双方向コミュニケーションができる。レポート提出や小テストまですべてネットで行われる。授業そのものはリアルタイムの双方向ではないので、前述の非同期型である。一定のスクーリングはもちろん対面式だが、外国語授業などではデジタルでのコミュニケーションなどもあるようなので、全体的には同期・非同期の混合型に近いといってよいだろう。

 2003年のスタートから、累積1500名以上のOB・OGが誕生した。2019年の最終合格者は170名あまりだから、卒業率は10%以下と言われる他の通信制大学より高い。学費は高く在籍者の半分以上は30~50代の社会人なので、中退によるデメリットを認識しているのであろう。新型コロナでキャンパス閉鎖が続く中、大学関係者の関心も高まっている。

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