藤井聡太に勝利…羽生善治、無冠から50代で奇跡の復活、前人未到の通算100期へ王手

Business Journal / 2020年9月26日 5時35分

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 レジェンドが久しぶりに脚光を浴びている。

 9月19日、将棋会館(東京都千代田区)で行われた将棋の竜王戦の挑戦者決定三番勝負。1-1からの第三局で羽生善治九段(49・永世七冠資格)が丸山忠久九段(50)を下し、初戦敗退からの逆転で豊島将之竜王(30)への挑戦を決めた。1996年に七冠を制覇した羽生は一昨年、広瀬章人八段(33)に敗れて最後のタイトルだったこの竜王位を失い、27年ぶりに無冠となった。その後はタイトル奪還には届かず、昨年はもう一歩という好機も逃しタイトル挑戦もなかった。

「五十代なりの将棋を」

 先手の羽生は初手7六歩を指すまで集中力を高めるためか少し時間を取った。とはいえコロナ感染防止対策のため、対局室で初手を見られるのは主催社(読売新聞社)など一部。筆者はAbemaTVを見ながら記者会見場に。勝者のみ会見が予定されていた。

 丸山得意の「一手損角換わり」という戦法を慎重な差し回しで受け止めた羽生の中盤からは優勢は動かなかった。AbemaTVでは夕方頃、「羽生さんの優勢は動かない。丸山九段が早く投げてしまうかもしれない」と解説していた。そんなに簡単ではなかったが午後9時半ごろ、99手目に丸山が投了、羽生が挑戦権を得た。局後、羽生は「難しい勝負だった。一手一手、丁寧に指そうと思っていた」と語り、丸山は「つまらない将棋にしてしまったかもしれない。方向性がおかしかったのか」などと悔いた。

 タイトル挑戦の最年長記録はいずれも故人だが、大山康晴十五世名人の66歳11カ月、升田幸三名人の53歳0カ月、土居市太郎名誉名人の52歳5カ月。とはいえ3人とも敗戦だった。これに次ぐ4位の羽生が豊島から竜王位を奪還すれば、米長邦雄(永世棋聖)のタイトル奪取最年長記録(名人・49歳11か月)を破り、新記録達成になる。ちなみに、タイトル奪取年齢で米長に次ぐ二上達也(棋聖・48歳11か月)は羽生の師である。

 羽生はこの竜王戦七番勝負の途中、9月27日で50歳になる。50歳を超えてのタイトル戦挑戦は大山康晴以来、30年ぶりである。

 30分ほど感想戦を行った後、会見室に現れた羽生はいつもと変わらぬ自然体。気負うことも奇を衒うこともなく淡々と質問に答えた。ほとんどの棋士は50代に入る前に衰えてしまう。そのせいか快挙についての質問は年齢に関するものが多かった。

「誕生日はまだですが」とせっかちな記者たちを笑わせながら、

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