“死んだふり”はNG?クマ(熊)に遭遇時、死なないための具体的行動マニュアル
Business Journal / 2020年11月23日 5時40分
一方、ツキノワグマはオス・メス共に体長1.2メートルから1.8メートル、体重はオスは50キロから 120キロ、メスは40キロから70キロとヒグマより一回り小さい。ヒグマとツキノワグマの共通点を表にまとめてみた。
しかし、クマの生態は一括りにできるものではなく、育った環境や自然状態によっても地域差はあるだろう。「クマも新世代、人も恐れない」との一部報道もあったが、どうやらこれも地域差があるようだ。近年は毎年のように「今年はエサ不足」との報道を目にするが、クマのエサとなる木の実などは、気象状況などによって発育状況も毎年異なるため、これまた一括りにできない。
エサといえば昨年、柿の木に籠城したクマの報道があった。柿の木は本来、クマが生息する奥深い山にはない。クマは人間の食べ物の味を覚えると執着する特性があるため、再び柿を求めて市街地に遠征してしまうのだ。
また、食べ物が入ったリュックをクマに狙われたら、絶対に取り返そうとしないことだ。クマにとってはすでにリュックの食べ物は自分のエサで、エサを奪われたと思い込み、取り返しに来るからだ。
大都市圏で生活してくると、ひっかき、かみつきなどのクマ被害に遭ったと聞いてもピンと来ないが、ヒトがクマに本気ではたかれ、眼球破裂の手術を施された例もある。ブログでも「クマは遠心力を利用して前足で顔をはたくため、柔らかい皮膚に包まれた人の顔など、一瞬にして顔の皮膚がもって行かれ、骨が剥き出しになる」となんとも恐ろしい報告もみられる。
経済的被害人的被害以外にも2次被害が起こるときもある。先の加賀のショッピングセンターに逃げ込んだクマは13時間籠城後に射殺された。地元警察、加賀市役所、現地の環境省に問い合わせたところ、人的被害は出ていないことが確認できた。クマの侵入時の状況などは不明だが、臨時休業となったことで売り上げに影響が出たことは間違いない。
加賀市のケースは電気系統に破損はなかったようだが、過去、電柱に車がぶつかり、地域一帯が停電した事故があった。その地域にスーパーがあり、冷蔵・冷凍庫がすべて使えなくなり、商品を総入れ換えしたことで何千万円という損害が出た事例がある。
昨年には、人に被害を与えたクマが工場(非食品)に突然逃げ込み、籠城し、こちらも射殺された。工場内で相当暴れ回ったようで、血が飛び散り、関係者によれば機械や製造物の修理や廃棄、清掃などで100万円に近い損害を出したという。
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