就職率90%超…変貌する女子大、人気復活の理由 就職に強い女子大3選

Business Journal / 2020年12月30日 6時15分

 しかし、2016年から入学定員がかなり厳しく見られるようになったことで、都内私立大学全体の入学難易度がグっと上がったんです。女子大も例外ではなく、全体的に入学が難しくなっているのですが、早慶上智やMARCHなどの有名大学よりはまだ入学しやすい。これが昨今の人気回復につながったと思われます。

 もうひとつは、人気低迷の要因になった一般職就職志向に関連したことですが、一部の女子大はいつまでも一般職採用の時代ではないだろうと考え、総合職就職を意識して力を入れるようになっていたんです。昔ながらの文学部や家政学部のほかにグローバル関連や経済・経営関連の学部を新設するなどし、総合職採用を見据えたキャリア指導に注力する女子大が増えてきていることも、人気が回復しつつある理由でしょう。

 そんな変化から、受験生やその保護者にも、入学しやすい割に総合職採用をちゃんと考えているのであれば、進学する価値はあるだろうと見られるようになってきており、ここ5年くらいは“コスパがいい”ということで人気が戻りつつあります」(石渡氏)

 確かに今春卒業した筆者の女子大でも、授業内で将来は専業主婦になりたいか、働き続けたいかというテーマでディベートをしたことがあった。大学側も総合職就職を選ぶか、一般職就職を選ぶかと学生自ら検討させる環境をつくっていたように思える。

 また、就職に向けたガイダンスは1年次から行われ、なかには“就活メイク講座”といった女子大ならではともいえるプログラムも用意されており、就活指導には特別力を入れていた印象だった。

古くからの特質とイメージがこびりつく女子大

 先述のように一般職就職に加え、総合職を志望する女子学生が増えたことによって、就活市場でも女子大の学生だからといってイメージや志向を一概に語るのは難しくなっているという。とはいえ、古くからの特質やイメージが完全に払拭されたわけでもない。

「今も一般職の就職に強いのは事実ですし、大学全体の平均値を上回っている91.7%という就職率の高さも、一般職就職を含めての数字。総合職に限定して就職率を算出すると、やはり“MARCH並み”とはいえません。

 親御さん世代の方なら、女子大を卒業したら一般職就職して、5年くらい勤務したら結婚して専業主婦になる――という“女子大=専業主婦養成所”のように考えている方も少なくないでしょう。実際に女子大のなかには、今でも結婚して専業主婦になることこそが女の幸せだと考える学生が一定数いますからね。女子大に入学したら、そういう一部の空気感に引っ張られるリスクはあるかもしれません」(石渡氏)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング