抽選倍率150倍も…航空、遊覧フライトが活況 ANAは超大型機、JALは星空フライト

Business Journal / 2021年1月6日 5時40分

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 コロナ禍で、同一空港を発着地とする遊覧フライトが活況を呈している。大幅な運休や減便で遊休化した航空機や乗務員を活用する運航が、海外等の行先を失った客層や自粛疲れの客層を捉え、折からのGo Toキャンペーンによる下支えもあって、「移動」ではなく「飛行・機内・空港」そのものを楽しむという新たな商品を生み出しているようだ。

 全日本空輸(ANA)はホノルル線用のエアバスの超大型機A380を活かして、ハワイイメージを演出する遊覧飛行を毎月のように行っている。8月に実施された第1弾は、もともと機体の維持管理のために行う運航を商用に切り替えたものと思われるが、豪華なファーストクラスなど国際線機内とハワイの雰囲気を楽しめるとあって、抽選販売された約300席への申し込みは150倍に達し、9月に追加実施したフライトも100倍を超える人気であった。

 11月には飛行時間を1.5時間から3時間に延長してイベント内容を拡充し、運賃も高めに設定した。12月にはクリスマスフライトとして、地方空港からも羽田経由で顧客を集めている。この遊覧フライトは、例年実施している正月の初日の出フライトを含め、年明けも続く見込みである。

 日本航空(JAL)はANAより1カ月遅れて星空フライトをスタートさせた。国際線の機材を使い、話題性のある機内食を加えた3.5時間のフライトである。ビジネスとエコノミーの2クラス編成であるが、記念品を充実させるなど、演出にも凝っている。

 シンガポールイメージのフライトや港内バスツアーを付加するなど、時宜に応じて内容を変化させながら、やはり毎月のように運航しており、中部空港発着のトワイライトフライトも計画されている。正月には成田、羽田、中部の3空港で初日の出フライトを運航する。

 国内ローカル線を運航するフジドリームエアラインズ(FDA)はさらに積極的である。使用している機材(E170型)が約80席の小型機であるという利点を活かして、地方空港を結ぶチャーター運航にはもともと積極的であったが、今年は静岡、名古屋(小牧)、神戸各空港発着の遊覧フライトを高い頻度で実施し、年明けには出雲発着フライトも予定している。

 ANA傘下LCC(格安航空会社)のPeach Aviation(ピーチアビエーション)は11月に遊覧飛行事業への参入と定期便未就航地のチャーターへの進出を表明し、初めてとなる遊覧フライトを関西空港で実施した。顧客は関西航空少年団を中心とする126名、使用機材は新鋭のエアバス「A320neo」であった。

埋没コストもカバーできる収益を確保

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