早稲田は正論だけど平凡?“飛んでる”慶應は才能重視?

Business Journal / 2013年1月4日 7時5分

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「ロジック(論理)とコア(原義)を重視した授業」
「授業中に、自らの経験や私生活を織り込んだ雑談をし、アンパンマンの主題歌を熱唱」

 1980年代後半から、代々木ゼミナール(代ゼミ)で約25年間にわたりトップ英語講師として前線に立ち続けている西谷昇二氏。

 基礎クラスから、「早慶英語」などの難関大学志望者向けクラスまでを担当し、授業の動画は1000以上の塾や学校にも配信、過去の総生徒数は延べ20万人にも及ぶという。

 このたび、『dreamtime 負けたら終わりじゃない、やめたら終わりだ』(PHP研究所)を上梓した西谷氏に、

 「早大と慶應大の求める人材の違い」
 「受かる生徒の共通点、落ちる生徒の共通点」
 「トップを走り続けるための秘訣」

などについて聞いた。

ーー私立大学のツートップ、早稲田大学と慶應義塾大学の違いを感じることはありますか?

西谷昇二氏(以下、西谷) あります。早稲田はよくいえば、学生の個性を磨くというか型破り的で、バンカラ風が多く、それが早稲田カラーになっている。一方慶應はエリート的で、「社会の組織の中で自分を生かしていこう」という意識が強いですね。

ーー早稲田と慶應の入試問題から、両校が学生に求めるものの違いというのは読み取れますか?

西谷 ええ。まず、両校に共通する点は、学部によって問題の志向が異なるという点です。例えば、早稲田の場合、政治経済学部や法学部の問題は、入学後にその学部で必要となるしっかりした論理的思考をキチッと問うています。

 また、早稲田と慶應の問題を比較すると、早稲田のほうが体系化され、論理的で、問題のバランスが取れています。慶應はそれを超えているというか、例えば文学部の英語の長文問題は、文学の根本を意識しているようなところがあります。一方、早稲田の文学部の問題はオーソドックスで、正論ですが、平凡といえば平凡。慶應のほうが文学的です。

 例えば、「文学者にとって経験値はいらない」というようなところまで行ってしまう。フランスの象徴派、ヴェルレーヌやボードレールなどは「経験は何も教えなかった」と言っています。「持って生まれたものに勝るものはない」という発想ですね。経験を否定しているのではなく、生まれたばかりの赤ん坊の純粋さ=才能に勝るものはない。それをどう経験値でカバーしようとしても、根本的にダメで、文学とはその「根っこの部分」を表現するものではないか? と、そういう部分まで理解しないと答えられないような問いを、慶應の文学部は出題してきます。

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