初音ミクを生んだ“革命的”技術を徹底解剖!ミクミクダンス、音声、作曲…

Business Journal / 2013年1月16日 7時5分

「作曲ソフト」です。

これを使えば、「音符」「五線譜」「コード」「和音」の知識、楽器の演奏技術は一切不要で、作曲が可能となっています。極端な言い方をすれば、「作曲ソフト」とパソコンのマウスが使えれば、ピアノだけ、ギターだけの演奏ではなく、「バンドとしての演奏」までもが可能となります。

 本稿執筆のために、私は「Music Maker MX」というソフトウェアの体験版を試したのですが、「歌唱音声技術」「動画映像技術」に続き、再び度肝を抜かれました。

 イメージでいうと、ギターと書かれたホルダーから、ギター用の演奏アイコンを楽譜の上にいくつか置くだけで、ギターセクションが完成。同じように、ピアノ用アイコンとドラム用アイコンを置き、それを適当につなげたり延ばしたり縮めたりすることもできます。

 これだけのことで、ギター、ピアノ、ドラムのバンドが完成です。それぞれのセクションの音は、自動的に計算されて不協和音も発生させず、立派な曲のように聞こえるのです。これは、魔法か? と本気で思いました。今回、私が生まれて初めてつくった(というか、ソフトウェアにつくらされた)曲は、30秒で完成しました。

 しかし、どんなに優れたソフトウェアが開発されたとしても、結局のところ、「歌唱音声技術」と同様に、自分でメロディ(旋律)はつくらなければなりません。ところが、メロディには一種の法則というのがあり、例えば特定の5音を使うだけで「曲のように聞こえる」という技があります。このほか、「悲しい気分になる曲のルール」「楽しい気分になる曲のルール」などの経験則が積み上げられたものを「音楽理論」といいます。

「Music Maker MX」で、私が本当に度肝を抜かれたのは、ここからです。

 先ほど書いたピアノ、ギター、ドラムの演奏アイコンを並べたものに対して、「楽しい感じの曲」と指定すると、「Music Maker MX」が、楽しいイメージの曲を勝手につくってしまうのです。

 コンピュータは、もはや「音楽理論」をベースに自ら作曲をするレベルに至っているのです。このような優れたソフトウェアがあれば、人生で1回も楽器に触ったことがない人でも作曲は可能である、と私は確信するに至りました。

●初音ミクを誕生させるモチベーション

 さて、今回は初音ミクに関する3つの技術についてご紹介しました。これらの技術に共通するパラダイムは明快です。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング