フジ特番の池上彰、意地悪ツッコミでも取材相手&お茶の間がメロメロの神業

Business Journal / 2013年2月27日 7時5分

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 主要なテレビ番組はほぼすべて視聴し、「週刊新潮」などに連載を持つライター・イラストレーターの吉田潮氏が、忙しいビジネスパーソンのために、視るべきテレビ番組とその“楽しみ方”をお伝えします。

 この立ち位置は、そう簡単には獲得できないだろう。

 いまや誰もが認める名解説者となった、池上彰である。40歳の私は、「池上さん=ダジャレのおじさん」というイメージが強い。彼がまだNHKアナウンサーだった頃、『ニュースセンター845』に出ていた。最後に必ずダジャレを言い、顔をちょこっとひきつらせてドヤ顔をしていた。それが私の中の池上さんである。

 今では民放テレビ局からも出版社からも引っ張りだこ。一時期はレギュラー番組でバンバン解説しまくっていたのだが、「取材する時間がない」ということで、仕事を特番に限定したようだ。解説者である前にジャーナリストである、という矜持。さすがである。

 そんな池上さんがなぜ人気なのか。ひとつは言わずもがな、「解説のわかりやすさ」だ。政治や経済にまったく興味のないオバサンたちの興味関心を惹きつける。オバサンたちの政治参加は「だって池上さんがテレビで言ってたわよ」が基準になったりするのだから。

 そして、もうひとつ。解説者にありがちな「上から目線がない」ところだろう。政治や経済、世界情勢に興味と文句と持論のあるオジサンたちも、腰が低くてまっとうな池上さんならば、ぐうの音も出ない。池上さんの哀愁の漂う後ろ姿にも共感しているのだろう。こうして、老いも若きも男も女も、みな池上さんの虜である。

 昨年12月の衆議院総選挙前までは、池上さんは「THE・中庸」であり、無知な芸能人の素っ頓狂な質問に「いい質問ですね」と褒めて育てる役回りだった(テレビの中では)。でも池上さんの本領は、揶揄と敬意の二刀流。膨大な知識と豊富な経験をベースに、ダジャレを生み出すシニカルなユーモアセンスをまぶす。ここ最近は、池上さんが多少本領発揮できる番組も増えた気がする。

●ぬるい解説より、バッサバサ斬りこむ姿を観たい

『土曜プレミアム 池上彰緊急スペシャル』(フジテレビ系/2月23日放送)では、「首相の器」「日本の右傾化」などをテーマに解説をしていた。スタジオでは解説がメインなので、池上さんの毒気ポイントは少なかった。が、小泉元首相とブッシュ元大統領の共通点について、「長い演説ができないところ」とチクリ。そうそう、これが池上さんの本来の姿なのだ。

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