就活後ろ倒し、どう対応?大学&就活否定論からの決別、抜け道活用…企業と大学への提言

Business Journal / 2013年7月17日 7時0分

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 大学、就職、転職の分野に精通し、『バカ学生に誰がした?』(中公新書ラクレ)、『なぜ学生の9割は就活に疲れるのか』(主婦の友社)などの著書を持つ大学ジャーナリスト・石渡嶺司が、検討が進む大学新卒入社の就職活動後ろ倒しがもたらすさまざまな影響について解説します。

 今回は大学新卒の就職活動(就活)時期後ろ倒しシリーズの5回目、最終回として、すぐにでもできる提言編をお送りします。

 この手の提言というと、企業向けであれば「脱ナビサイト」とか、大学向けであれば「大学だって講義に魅力がないくせに」など、提言なのか罵詈雑言、夢物語なのかよくわからないものが多いようですが、ここではもう少し現実的な話をします。

●企業に向けた提言

(1)「留年学生配慮宣言」に署名する

 「留学生」の誤記ではなく、「留年学生」で間違いありません。

 よく、「1年近い海外留学に行くと、就活スケジュールに乗り遅れて留年必至」などといわれます。それから、留学以外でもボランティア、旅行など理由は色々でしょうけど、留年するかどうか悩む学生は少なくありません。ほかにも大学院生だと研究に忙しくて留年、という例も多いようです。

 そこで彼らが悩むのは「留年したら就活に不利じゃないか」ということですが、真っ当な理由による留年なら、採用側はそれほど気にしません。積極性を買う企業すらあるわけです。こういう学生を別枠で採用するなどとなると、話がややこしくなります。そこで「配慮」が必要になるわけです。具体的にはこうです。

「留学、学術研究、ボランティア、その他の理由による留年者に対しては採用の際に配慮をする」

 なんのことはない、現状の採用状況を追認しているだけです。何しろ、留学しようが留年しようが、採用側は個別の学生をそれぞれ判断していくだけなのです。この一言を宣言として出せば、留年してまで留学しようかどうか悩む学生は救われます。現状を追認する文言など簡単に出せるはずですし、それで学生が見聞を広めることができるなら、いいのではないでしょうか。

 実はこの提言については、経団連に加盟し研究部会などにも参加している、人事の偉い方に話をしたことがあります。結果はあえなく玉砕。「わざわざ言うまでもない」というのがその理由でした。「いや、ですからそこで気にして留学を断念する学生も多い、そういう学生のことを『内向的だ』なんだと非難だけするのはおかしくないですか」と話すと、それは嫌われました。

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