参院選“注目”当選者、渡邉美樹と山本太郎に公選法違反の疑惑浮上…投票勧誘めぐり

Business Journal / 2013年7月25日 7時0分

 一方、「反原発」を掲げて選挙戦に臨んだ元俳優・山本太郎氏にも同様に、政治家として不適格だ、公職選挙法違反があったのではないか、という批判がある。

 福島第一原発事故による放射能問題で、たびたび過激な発言をし、ネット上でも「デマを拡散するな」と指摘され、被災地である相馬市市長からも「根拠のない、過激な発言が、福島の人々をどれほど深く傷つけているか知ってほしい」と釘を刺されていた山本氏。中核派との関係が取り沙汰されるなど、ネット上で“要注意人物”と目されていた。

 また、7月19日付朝日新聞記事は、山本氏の陣営が同日、選挙運動に関するメールを受信する意思を確認せず送信し、公職選挙法に抵触する恐れがあったことを報じている。さらに、22日配信のJ-CASTニュース記事によれば、20日の23時ごろ、渋谷ハチ公前広場周辺に山本氏のノボリが立ち、ビラを配る人がたくさんいたとツイートが複数あったという。

 公選法では、選挙運動用のビラは選挙管理委員会の証書を付けなければならず、配布できる場所も限定されている。ビラ配りが認められる「街頭演説」は20時までしかできないと規定されており、これが事実であれば問題になる。さらに、選挙期日中には事務所内の様子をネット中継し、スタッフと思しき人物が「現在、僅差で6位」「知り合いだったら選挙に行くよう呼びかけて」とコメントしたが、これも“選挙運動”と見なされれば、公選法に抵触する可能性がある。

 山本氏の当選に議論が紛糾するなかで、個人投資家のやまもといちろう氏は、22日に自身のブログで次のようにコメントしている。

「今後、年齢別投票結果が出てくればすぐわかることではありますが、山本太郎さんに関しては反原発を旗頭に抱えて強い熱意と目標意識を持った候補者ではあるものの政策への評価というよりも知名度や好感度によって支えられたタレント候補の領域から出ていないことは予想がつきます」

 渡邉氏には経営者としての経験を生かした財政再建への尽力、山本氏には選挙戦で自民党との明確な対立軸をつくれなかった旧来の野党に代わる役割も期待されている。しかし、不用意な言動やミスがあれば、選挙前から厳しい目が向けられてきた経緯とともに、公選法違反疑惑がアキレス腱となり、あっという間に批判が高まることも考えられる。“針のムシロ”を歩むふたりの新人議員は、国政の場でどんな仕事を見せてくれるだろうか。
(文=blueprint)

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