ソフトバンク、世界一への切り札と、立ちはだかるジンクス…狙う米第三勢力の結集

Business Journal / 2013年8月4日 7時0分

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 ソフトバンクの孫正義社長は7月23日の講演で、「日本は少子高齢化で人口が減っていくので、世界に打って出るのは必要不可欠だ」と述べた。「買収したスプリントは世界30カ国に通信の拠点があり、ネットワークが165カ国につながっている強みがある」「挑戦する者のみに未来は開かれている。これから大きく世界に羽ばたいていきたい」と決意を語った。

 この孫社長の決意表明を受けて、ソフトバンクの株価は上昇した。7月23日の東京株式市場、ソフトバンク株は続伸し、前日比330円(5%)高の6820円で引けた。時価総額は8兆1885億円。ITバブルが崩壊した2000年以降で初めて8兆円の大台に乗せた。海外事業の拡大を軸に中長期の成長への期待が一段と高まっている。米スプリント・ネクステルの買収を完了した7月11日からの上昇率は2割に達する。スプリント・ネクステルの買収について孫社長は「(米衛星放送大手・ディッシュネットワークとの買収合戦などで)すったもんだがあり、少し高くついたが、ようやく予定通りにいった」と述べた。

 スプリントの買収に伴い、ソフトバンクの連結ベースの有利子負債は6兆円を超える見通し。2012年度の3倍の6兆7300億円という数字もある。財務の悪化懸念からスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)やムーディーズ・ジャパンはソフトバンクの格付けを「投機的」とされる水準まで下げている。

 7月23日のソフトバンク株上昇の直接のきっかけは、中国のグループ企業の上場観測だ。ソフトバンクが36.7%出資している中国最大の電子商取引運営会社、アリババグループが年内の新規株式公開に向けて準備を進めているが、「香港証券取引所に新規上場を申請した模様」と現地紙が同日報じた。ソフトバンクの保有株の含み益が膨らむとの思惑から株価が上昇した。野村證券はソフトバンクの目標株価を6430円から7370円に引き上げ、7月25日には7010円と年初来の高値を更新した。それにより、東証1部の時価総額ランキングは、次のようになり、三菱UFJとソフトバンクの差が縮まっている。

 順位 企業名     時価総額(億円)
 1  トヨタ        223,430
 2  三菱UFJ       94,874
 3  ソフトバンク     81,885
 4  JT          73,900
 5  ホンダ        70,826

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