サンリオ、復活の舞台裏〜海外ライセンスビジネス、テーマパーク成功で過去最高益に

Business Journal / 2013年8月6日 6時0分

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 サンリオが元気だ。運営するテーマパーク「サンリオピューロランド」(東京都多摩市)の新エリア「サンリオタウン」が7月20日にオープンした。旧キッズハウスなどがあった約4000平方メートルのスペースを、15億円を投じて改修。ハローキティの邸宅をモチーフにした「レディキティハウス」や、カートに乗って「マイメロディ」の世界観を体験できる「マイメロードドライブ」など3つのアトラクションを新設した。

 ピューロランドは、これまでショーやミュージカルが中心だった。年間入園者数は1990年のオープン初年度に記録した183万人がピーク。2013年3月期は115万人(無料入場者含む)まで落ち込んだ。テーマパーク事業の売上高は53億円で、営業損益は5億円の赤字。低空飛行の経営が続いた。

 そこでサンリオは、人気キャラクターの世界を体感できるアトラクションが必要と判断。リニューアルに踏み切った。改装効果により14年3月期は前期比3割増の150万人の入園者数を見込む。中期経営計画「新プロジェクト2015」では15年3月期にテーマパーク事業の黒字化を目標にしているが、前倒しでの達成が視野に入ってきた。ほんの数年前まで、「赤字を垂れ流し続けるテーマパーク事業から撤退するのでは?」との観測があったが、アトラクションを新設するまでに元気を取り戻した。

 事業の好転を受けて、サンリオの株価はいち早く回復した。株価の1000円割れが常態化しており、08年10月28日には過去10年間で最低の652円の歴史的安値をつけた。ところが、13年5月21日には過去10年で最も高い5460円に大化けした。アベノミクスによる株高バブルの恩恵ではない。業績にしっかり裏付けられている株価なのだ。

 サンリオといえば、まず、主力キャラクターであるハローキティ関連のグッズ、ショッピングモールなどにあるサンリオショップ、テーマパークのサンリオピューロランドを思い浮かべるだろう。

 13年3月期の連結売上高は前期に比べて1.0%減の742億円と減収となったのに、本業の儲けを示す営業利益は同6.8%増の201億円と過去最高を記録した。売上高のうちハローキティグッズなどの物販やテーマパークの売上は430億円で、前期より4.5%減った。物販は減収なのに営業利益は増えた。

 営業利益は10年3月期が92億円、11年期は149億円、12年期は189億円、13年期が201億円と右肩上がりに増えている。14年3月期は、さらに6.4%増の215億円を見込んでいる。

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