ソフトバンク純増数トップで絶好調への疑問〜抱き合わせ販売、高額追加代金に不満殺到?

Business Journal / 2013年8月8日 14時0分

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 ソフトバンクモバイルの新規契約者獲得のペースが衰えない。2013年7月度の携帯電話純増数で25万4500契約となり19カ月連続で首位を達成し、13年1月から6月までの半年間で、新規契約者は約212万契約の純増。同社の孫正義社長も、7月30日に行われた13年度第1四半期の決算会見で「純増数で他社を圧倒している」と強調するなど、その勢いをアピールしている。

 ただ不可解なのは、日本国内における携帯電話の総契約数が人口(約1億3000万)を超えて市場が飽和化し、スマートフォンの普及も進んでいる中で、これほど多くの純増数がなぜ安定して確保できているのかということだ。そこには、「純増数」という指標の裏にカラクリが潜んでいるのではないかという見方もある。

●「携帯電話純増数」は、携帯電話・スマートフォンの契約数のみではない?

 ひとつは、各社が発表し一般社団法人電気通信事業者協会(TCA)がまとめている「携帯電話純増数」という言葉の定義だ。一般的には「携帯電話純増数」は携帯電話やスマートフォンの契約数を元にしているものだとイメージされているが、実際には異なる。

 携帯電話純増数は、携帯電話各社の「回線契約数」を元に算出している。つまり、各社の携帯電話回線を必要とするものは、すべて「回線契約数」に含まれる。その事実が表面化したエピソードとして有名なのは、NTTドコモが、20カ月連続首位(当時)だったソフトバンクモバイルから首位の座を奪った11年12月の純増数。このときは、それまでのドコモの純増数が約10万件前後の低空飛行だったのに、この月だけ約42万契約と他社を圧倒したのだが、実はその要因は携帯ゲーム機「PlayStation Vita」の3Gタイプで、ドコモのプリペイドサービスを利用するための契約増だった。携帯ゲーム機の販売が、ドコモの契約数を大幅に底上げしたのだ。

 このように、携帯電話やスマートフォン以外の端末が販売された場合でも、純増数は上がる。ソフトバンクではスマートフォンの販売はiPhone5にほぼ集約する一方で、デジタルフォトフレーム「PhotoVision」、子供向けの「みまもりGPS」、ホームセキュリティ製品などを積極的にシリーズ展開しており、これらが純増数の底上げに貢献していることが推測できる。

 ちなみに、KDDIが22カ月連続で首位を守ったモバイルナンバーポータビリティ(MNP)は、利用者の携帯電話番号を変えずに携帯電話会社を変更する手続きで、携帯電話・スマートフォンの利用者のみを対象にしているもの。各社決算発表の「解約率」でも業界最低水準をキープしているという。市場の勢いを正確に計るのであれば、このMNPと解約率に関する各社の動向にも注視が必要だ。

●ソフトバンクの「プレゼント」に潜む罠

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