シャープ、黒字転換も課題山積〜OBや優秀な日本人技術者を囲い込む台湾企業も脅威

Business Journal / 2013年8月15日 14時0分

写真

 低迷する日本の電機業界に、久々に明るい話題が飛び込んできた。深刻な業績悪化に苦しんできたシャープが黒字転換。高橋興三社長も「回復基調に入ってきた」と、胸をなで下ろしている。しかし、安心するにはまだ早い。シャープの前には、幾多の課題が山積している……。

●依然厳しいシャープ、課題は財務体質の強化 高橋社長「増強策を現在考えている」 - Sankei Biz(8月2日)
http://www.sankeibiz.jp/business/news/130802/bsb1308020801001-n1.htm

 太陽電池事業が黒字に好転、リストラによる人件費などの固定費削減が功を奏し、当初赤字を予測していた4〜6月期の連結決算が30億円の黒字に転換したシャープ。最終損益は179億円の赤字となったものの、7~9月期も業績改善傾向は続くと見込んでおり、9月中間期の連結業績は150億円の営業黒字を予測している。しかし、自己資本比率が6%と、財務体質は依然として脆弱。今期中の資本増強が必要との認識を示している。

●シャープの家電「おしゃべり」に…人工知能搭載 - YOMIURI ONLINE(7月10日)
http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20130710-OYT8T00331.htm?from=os4

 これから一気に業績回復への道を歩んでいきたいシャープ。同社が、今、最も力を入れているのが、人工知能「ココロエンジン」を搭載した家電群だ。8月には、同社の人気オーブンレンジ「ヘルシオ」に、しゃべる機能を搭載。操作に対するアドバイスやアシストなどを行う。ほかにも、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどで「しゃべる家電シリーズ」を順次発売していく。

 すでにロボット掃除機「ココロボ」に、このおしゃべり機能が搭載されており、消費者からは「親しみがわく」という声が寄せられている、と同社。だが、はたしてこのおしゃべり機能、いったい、誰がなんのために求めているのだろうか……。

●シャープから出資要請はまだない、提携は深めたい=LIXIL社長 - Reuters(8月5日)
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPTYE97406Q20130805

 シャープに出資する有力候補として期待されているLIXIL。2011年にはシャープと業務提携を行い、省エネ住宅向けの住宅用設備を共同開発する会社を共同出資によって設立している仲だ。しかし、「まだ正式に要請を受けていない」とLIXILの藤森義明社長。「要請があったら、きちんと考える」と前向きな姿勢こそ示しているものの、「シャープの再建には興味がない」と、あくまでもシャープの救済目的ではなく、提携事業の強化を目的とした出資という条件付きのようだ。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
ビジネスジャーナル

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング