NHK、あまちゃんビジネスの儲けはどこに?受信料・高給体質の裏で多額剰余金プールか

Business Journal / 2013年8月24日 7時0分

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 6月に発売されたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』のオリジナル・サウンドトラックはオリコンチャート初登場5位をマークし、ドラマの中で天野春子役の小泉今日子が歌う『潮騒のメモリー』(7月発売)は同2位と売り上げ絶好調。ドラマの中で歌われた劇中歌すべてを集めたCD『あまちゃん 歌のアルバム』も8月28日にリリースされる。また、今年1月に放送した『NHKスペシャル 世界初撮影! 深海の超巨大イカ』が好評だったことを受け、NHKはダイオウイカをテーマにしたコンテンツを続々と展開中だ。

 大河ドラマや特集番組をDVD化したり、ヒットしたドラマの劇場版映画(『セカンドバージン』『ハゲタカ』など)を製作するなど、NHKのコンテンツ2次利用ビジネスは以前から行われてきた。そして、その都度問題視されてきたのは、NHKが特殊法人で公共放送局であるため、その商業化・肥大化はどこまで認められるのかということだ。

 NHKが商業化を進めるターニングポイントになったのは、1982年の放送法改正だ。これにより、NHKは営利事業への積極的な出資が認められるようになった。98年度末には子会社・関連団体の合計は最多の65団体に上ったが、その後、整理・統廃合が進み、現在は営利法人としての子会社は13社、関連公益法人等は9団体、関連会社が6団体となっている。

 歴史を振り返ると、NHKは教育テレビの開設など業務の拡大を続けていった結果、赤字体質に陥り、受信料の値上げを何度行っても赤字体質が解消されなくなった。しかしながら、公共放送であるNHK“本体”が営利事業を行うわけにはいかない。そこで、放送法を改正し、子会社を使ってビジネスを展開することにしたのである。番組の版権収入や、民放で行われているような番組制作の外部発注によって、独立採算と赤字体質の解消を目指すことになったのだ。

●NHKグループ内に利益をため込む仕組み

 放送番組の制作・購入・販売を行っているのは、85年に設立されたNHKエンタープライズ(略称:NEP)である。NEPはNHKの子会社の中で最大手だ(持ち株比率80%超)。先に例として挙げた『セカンドバージン』や『ハゲタカ』もそうだが、8月31日から公開予定の『劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日』など、映画製作も手がけている。

 NEPの2012年度の売上高は511億円、純利益は11億円だ。この売上高は番組制作会社の中では、トップである。さらに、日本の上場企業約3500社の中でも、宮崎銀行やアデランスに匹敵する規模で、上から1250番目くらいのランクだから堂々たるものだ。しかも、宮崎銀行は社員数約1500人、アデランス約2000人に対し、NEPは537人(7月1日現在)しかいない。親会社NHKの版権をベースに効率良く稼いでいるのがよくわかる。

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