有名専門スクール、パワハラ&強制退職の実態「つなぎ着て掃除しろ」他社へのスパイ行為も

Business Journal / 2013年8月29日 7時0分

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 ニュースサイト「My News Japan」を中心に、企業のパワハラ問題や労働争議を追いかけ取材を続けるジャーナリストの佐々木奎一が、独自のルートで取材したあの企業や業界の問題点に迫ります。  

 ゲーム、アニメ、声優などの専門スクール「バンタンゲームアカデミー」や、パティシエ(製菓)、ブランジェ(製パン)などの専門スクール「レコールバンタン」、ネイル、エステ、ファッション業界志望者向けの専門スクール「ヴィーナスネイルアカデミー」などを経営する株式会社バンタンの社員が、退職強要で会社を辞めさせられた、と東京地裁に訴えている。

 訴状や証拠書類などによると原告の細野義夫氏(20代後半、仮名)は、リクルート・エージェントの求人に応募し、2012年7月2日にバンタンの正社員として入社した。所属は事業部LVグループ東京という部署。業務内容は、スクール営業に関する業務全般、事務業務全般、と契約書には書いてあった。
 
 だが、実際の仕事内容は、社長やマネージャーの指示で、バンタンと競合する他の学校を情報収集することだった。具体的には、志望者を装い、競合校の資料を取り寄せ、競合校を訪問したり体験入学をして、実態や特徴を調査し自社へ報告した。

 入社から約50日の間に訪問した学校は、東京観光専門学校、服部栄養専門学校、日本菓子専門学校など実に19校に上った。

 こうして酷暑の中“スパイ活動”を続けるうちに、細野氏は体調不良に陥っていった。「身分を偽って、志望者を装い、競合校でウソを言い続けることに罪悪感を持った。もし競合校の職員であることが発覚したらどうしよう、という不安から、常に緊張感を強いられ、大きな精神的負担となった」と細野氏は訴えている。徐々に手が震える、まぶたがけいれんするといった症状に見舞われ、病院に行った結果、熱中症、胃潰瘍の疑いあり、と診断された。

 細野氏は社長に配転を申し出た結果、8月下旬から、土日休みで比較的生活リズムがつくりやすい営業企画グループに配属されることになった。同グループは、芸能プロダクション「ワタナベエンターテインメント」(ナベプロ)の広告代理店業務をする部署だ。

●「他のスタッフに挨拶とかするなよ」

 だが、新部署に入った途端、細野氏はパワハラを受けた。配転初日、一つだけ空席だった机に細野氏が座ると、直属上司の安住太郎(仮名)チーフは開口一番、「これからは目の前が細野さんか。景色が悪いな」との言葉を投げかけた。その後安住チーフは、約2週間の間に次のような言葉を浴びせたという。

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