オリンパス、報復人事めぐり社員に敗訴後も不当行為加速で、現役社員からの訴訟続出

Business Journal / 2013年9月6日 18時0分

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 オリンパスがまた、現役社員から訴えられた。

 提訴したのは、1984年の入社から設計一筋で、MOや内視鏡など「デジカメ以外は全部」手がけてきた石川善久さん(50)。

 開発4部にいた石川さんは昨秋、同社の早期退職制度の説明面談で、当時上司だった部長から5回にわたり執拗な退職勧奨を受け、退職を断ったところ、今年1月にキャリアを無視した部署に異動させられたとして、オリンパス株式会社と小暮俊雄コーポレートサービス本部長を東京地裁に提訴した。訴状は7月29日付。

 同社は昨年6月にも、公益通報(編註:会社の違法行為を内部告発すること)した別の社員(濱田正晴さん)に対する異動の違法性が争われた裁判で敗訴が確定。石川さんは現在、その濱田さんの部下だ。濱田さんも昨年秋、再び違法配置転換を受けたとして、やはり会社と小暮本部長を相手に別の訴えを起こしている。

●早期退職制度の説明を受けることが会社を敵に回すこと!?

 同社は昨年6月、損失隠しとコンプライアンス問題に端を発した信用失墜から立ち直るため、会社再建のための中期ビジョンを発表。その一環として、昨年9月3日付けで100名程度の早期退職者を募集した。

 「40歳以上の全社員に対して、部長が面談して説明するんです」と石川さんは言う。だが、石川さんの周りで退職勧奨を受けた者はおらず「こういう制度があるが、君は応募しないよね」という程度だったという。

 ところが、石川さんがこの制度の説明を初めて受けた昨年9月5日、いきなり部長から「あなたには仕事がない」と言われた。理由は答えてくれなかった。

 その部長は、9月19日の3回目の面談で「近い将来異動してもらう」(訴状)、26日の4回目には「このまま会社に残ったら、会社にどういう風に見られるだろうか」(同)など、石川さんが会社から敵視される可能性をにおわせた。

 10月1日の5回目の面談では、部長が「(石川さんが)1回会社を敵に回した」(同)と発言、「このあと本当に石川さんが仕事をできるかというと、私は保証できない」(同)と述べ、報復があることもほのめかした。

 一方で部長は、石川さんの業績を認める発言もしている。

 5回目の面談の時に、石川さんが「周りから『石川さんがいないと製品化できなかった』などと言ってもらっている」と話すと、部長は「設計者としての評価は高いというのはあるだろうけど」と述べたという。

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