中国リスク警戒、産業界に広まる〜中国経済減速で打撃受ける機械、化学、カメラ業界

Business Journal / 2013年9月6日 7時0分

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 日本貿易振興機構(ジェトロ)が8月14日に発表した2013年上半期(1~6月)の日中貿易総額(ドル換算)は1472億ドルで、前年同期比10.8%減となった。上期のマイナスは4年ぶり。中国経済の減速が響き、輸出額が同16.7%減の614億ドルと2年連続で減少した。金属加工、建設・鉱山用機械、半導体などがマイナスとなった。

 中国景気の減速が建設機械大手の業績を直撃した。コマツの13年3月期連結決算の本業の儲けを示す営業利益は、前期比17.5%減の2116億円(1月時点の見込みは2300億円)。日立建機は同6.1%減の514億円(同560億円)で、ともに従来の予想を下回った。インフラ投資の伸び悩みで、建機の販売が振るわなかった。日立建機幹部は「中国市場がどうなるか、正直なところわからない」という。

 14年3月期は円高の是正に加えて中国での需要の回復を見込み、両社とも大幅な営業増益を見込んでいる。コマツは前年同期比44.1%増の3050億円、日立建機は61.2%増830億円である。

 しかし、13年4~6月期は、コマツ、日立建機とも鉱山用機械の低迷が響き、そろって営業減益となった。コマツは同5.9%減の524億円、日立建機は同27.9%減の95億円。日立建機は最終損益段階で11億円の赤字に転落した。中国やアジア太平洋地域で鉱山機械の不振が続くが、コマツ、日立建機とも14年3月期の営業利益の予想を据え置いた。

 とはいっても、中国の4~6月の国内総生産(GDP)の伸び率は7.5%と、1~3月の7.7%から鈍化した。「7.5%は今年の下限」と李克強首相は言うが、2四半期連続で鈍化しているだけに目標の達成は微妙だ。シャドーバンキング(影の銀行)問題を抱えており、「中国景気が底を打った」という見方をする投資家は少数派だ。

●日本車の生産急ブレーキが関連産業に波及

 化学大手の13年4~6月期連結決算は、円安で輸出採算が改善。軒並み経常増益となった。三菱化学、田辺三菱製薬、三菱樹脂、三菱レイヨンを傘下にもつ総合化学メーカーの三菱ケミカルホールディングス(HD)は営業利益が同50.5%増の235億円、経常利益は2倍の245億円、最終損益は110億円の黒字(前年同期は55億円の赤字)に転換した。偏光板の主要部材に使う光学用フィルムが、全体の収益のアップに貢献した。

 これまで三菱化学は中国事業を拡大してきた。12年に中国石油化工との合弁で樹脂の新しい設備を立ち上げたほか、リチウムイオン電池に使う素材や電解液の現地生産比率を高めたが、タイミングが悪かった。現地の日本車の生産・販売に急ブレーキがかかったことで、自動車の内装などに使う樹脂の販売も半減した。

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