東京五輪プレゼン、「原発汚染水問題ない」は世界への大嘘では?金満アピールにも疑問

Business Journal / 2013年9月9日 19時0分

 そして、汚染水漏れの福島第一原発に対する驚くべき見解。東京新聞愛読者の私は、国家レベルで世界相手に大嘘をついている現状に戦慄した。「状況はコントロールされている」「福島第一原発港湾内で完全にブロックされている」「将来的にも問題ない」。「絶対」「完全」の連呼は、詐欺師と宗教と自己啓発セミナーの常套句なんだよなぁと思いつつ。とはいえ、これは私の個人的見解。テレビでネガティブな発言をする人がいるはずない。

 ……と思っていたら、いた。プレゼンを生中継していた『サタデースポーツ』(NHK)でゲスト出演していた伊藤公さん(元JOC企画専門委員)が、シレっとサラっとチクっとコメント。全体的にはプレゼンとして非常によかったと褒めながらも、「ちょっと物足りない部分も」「偉大なる観光案内という印象」「(原発に関する日本側の回答に)あれでよかったのかと疑問は残る」と正直な感想を付け加えたのだ。うんうんと思わずうなずいてしまった。

 ともあれ、やると決定したワケだから、文句言ったってしょうがない。開催の成功をささやかに祈り続けよう。
(文=吉田潮/ライター・イラストレーター)

●吉田潮(よしだ・うしお):
ライター・イラストレーター。法政大学卒業後、編集プロダクション勤務を経て、2001年よりフリーランスに。「週刊新潮」(新潮社)、「ラブピースクラブ」(ラブピースクラブ)などで連載中。主な著書に『2人で愉しむ新・大人の悦楽』(ナガオカ文庫)、『気持ちいいこと。』(宝島社)、『幸せな離婚』(生活文化出版)など。カラオケの十八番は、りりぃの「私は泣いています」、金井克子の「他人の関係」(淫らなフリつき)など。

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