キムタクは板尾?“思い込み”が楽しさを増幅させる『安堂ロイド』の正しい見方

Business Journal / 2013年10月21日 20時0分

 真麻はただひたすらに一生懸命ふざけたり、変顔をしたり、暑苦しく聞き間違えたり、言い間違えたり、という役どころ。そのボケに佐藤と戸次が付き合い、振り回されつつも生ぬるく見守る。記憶に残るほどでもないギャグの応酬は、福田雄一作品の特長でもある。

 あ、真麻だと思っていたら、北山宏光という人だった。ジャニーズの「Kis-My-Ft2」(正しい読み方がわからん)というアイドルグループのひとりだそうだ。真麻に似ているせいか、とても親近感がある。茶の間ウケしそうなアイドルだなと気づいた。

 板尾創路・主演作と高橋真麻・主演作。そんな目で観始めると、アイドルドラマも少しは興味がわいてくる。「なんじゃこりゃ?」と嘲笑で終わらせてしまうのも、ちょっともったいない。視聴者が積極的に脳内変換をすれば、世界はほんの少しだけ広がる。
(文=吉田潮/ライター・イラストレーター)

●吉田潮(よしだ・うしお):
ライター・イラストレーター。法政大学卒業後、編集プロダクション勤務を経て、2001年よりフリーランスに。「週刊新潮」(新潮社)、「ラブピースクラブ」(ラブピースクラブ)などで連載中。主な著書に『2人で愉しむ新・大人の悦楽』(ナガオカ文庫)、『気持ちいいこと。』(宝島社)、『幸せな離婚』(生活文化出版)など。カラオケの十八番は、りりぃの「私は泣いています」、金井克子の「他人の関係」(淫らなフリつき)など。

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