迫る自動車革命、主役はグーグル?勢いづく燃料電池車、劣勢のEV…激化するエコカー戦争

Business Journal / 2013年11月9日 14時0分

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 「週刊東洋経済」(東洋経済新報社/11月9日号)は『自動運転+エコカーが世界を変える スマートカー巨大市場』という特集を組んでいる。「自動運転、燃料電池車など、遠い未来のものと思われた技術の実用化が近づく。日本の基幹産業に革命が迫っている」という内容だ。

 この10年、「電動化」がキーワードとなって、自動車と電機の融合が進んだ。「現在では、自動車の原価に占める電子部品の比率は、ガソリン車で3割以上、ハイブリッド車では5割に迫る」という。

「次の10年の変化はもっと激しいものになる。基軸は、自動運転と燃料電池車だ」と自動車トップアナリストは語る。次の10年は電機とさらに融合し、スマートカーが走りだす「自動車革命」の10年だ。自動車の130年の歴史の中でも大きな10年になりそうだ。

 スマートカーとは、各種のセンサーによって周囲の状況を検知し、ドライバーを補助してくれる。さらにインターネットとつながることで、車内にさまざまな情報や音楽などの娯楽も提供できるようになるのだ。日本では高齢化による高齢ドライバーの安全性対策、苦境で新たなビジネス機会に乗りだすことが求められている電機産業の事情もあって、政府は安全運転支援・自動運転システムや次世代車を国の成長戦略に取り込み、2020年代には車載向け電機市場は現状の15兆円から30兆円に倍増すると見られている。

●シリコンバレーに集中する世界の自動車メーカー

 自動車革命を引っぱるのはグーグルだ。グーグルは17年のスマートカーの実用化を目標として掲げているが、グーグルマップで蓄積した地図情報に自動運転が結びつけば、既存の自動車産業をひっくり返すような革命になるのだ。米国・カリフォルニアのシリコンバレーでは「ロボットカー“車は走るロボット”」と見なし始めている。シリコンバレーの中心にあるスタンフォード大学では、エリートたちは最もホットなテーマである“自動車”を研究し、BMW(ドイツ)、フォルクスワーゲン(ドイツ)、GM(ゼネラル・モーターズ、アメリカ)、フォード・モーター(アメリカ)と、自動車メーカーが続々と研究拠点を設立。日本の自動車メーカーも11年以降、ホンダ、トヨタ自動車、日産自動車と研究拠点を構えた(特集記事『シリコンバレー徹底取材 自動車IT革命の現場を追う 世界の自動車大手が結集 先端技術の金脈を探る』)。

 日本の自動車メーカーでは、すでに緊急時の自動ブレーキシステムなどは高級車の標準装備になりつつあるが、日産自動車が20年までに高級車から大衆車まであらゆる車種で自動運転を実現すると目標を掲げ、トヨタも10年代半ばに、高速道路での自動運転機能を実用化する予定だ(特集記事『PART1 自動運転と「つながる車」がライフスタイルを変える 先端技術革命が始まった』)。

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