箱根駅伝、元ランナーが予想~バランスの駒大、攻撃の東洋大、ジョーカー持つ日体大が激突

Business Journal / 2013年11月12日 14時0分

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 今年1月、日本体育大学(以下、日体大)の30年ぶり10回目の総合優勝で幕を閉じた東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)。11月3日に、その前哨戦ともいえる全日本大学駅伝対抗選手権大会(以下、全日本)が行われ、正月に第90回大会を迎える箱根駅伝のシナリオがだいぶ見えてきた。そこで、現時点での有力校の戦力を分析し、箱根駅伝での戦いを大胆にも予想してみたい。

 全日本では、駒澤大学(以下、駒大)と東洋大学が中盤まで激しいトップ争い。4区・村山謙太の区間新で東洋大を突き放した駒大が3連覇を達成したが、全日本での「1位駒大、2位東洋大」という組み合わせは、これで3年連続だ。ちなみに過去2回の箱根駅伝は、駒大が2位と3位、東洋大が1位と2位。今回の箱根は駒大と東洋大、前回覇者・日体大の“3強”の争いと見ていいだろう。

●日体大は「5区・服部」で勝負に出る

 このなかで、唯一“ジョーカー”を握るのは日体大だ。前回、箱根駅伝を象徴する「山上り」の5区で爆走した服部翔大の存在が大きい。服部は前回、1分49秒のビハインドを1分35秒のアドバンテージに変えた男。優勝を狙う大学は、レースをひとりでひっくり返すことができる5区・服部を計算に入れながら、戦略を立てることになる。

 そして、今回の駒大と東洋大のチーム構成は非常に似ている。5区山上りに決定打がなく、6区山下りのスペシャリストが卒業。スピードランナーをそろえる一方で、“山”に不安を抱えている。往路をトップで折り返すには、4区終了時までに最低でも日体大から2分以上のリードを奪うことが最低条件だ。

 日体大は5区・服部で首位を奪い、逃げ切るのが勝ちパターン。駒大と東洋大は5区終了時で日体大を“射程圏内”にとらえておくと同時に、もうひとつのライバル校をどこかで引き離す必要がある。駅伝は力の差がほとんどなければ、追いかけるより、トップを走るほうが断然有利だ。なぜならば、先行する側は余裕を持ったプランで走り、後半の勝負どころに向けて力を温存できる。追う側はタイム差を削るためにハイペースで入るので、後者はスタミナ切れを起こしやすい。全日本の5~7区でも、東洋大の選手が駒大との差を前半で10秒ほど詰めたが、最終的にはその差を広げられている。

 全日本では1区と4区で駒大が東洋大に圧勝。これが勝負の分岐点だった。駒大・中村匠吾と東洋大・設楽悠太の1区でのマッチアップは、1万mの持ちタイムで上回る設楽悠を中村が31秒も引き離した。さらに駒大は4区・村山も区間新の快走で、東洋大の主軸・田口雅也を圧倒。箱根でも主力が入る区間でレースが大きく動くことになるだろう。

●バランス重視の駒大と攻撃的な東洋大

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