縮むグリー、大幅減益で、なぜ苦境に?リストラ、相次ぐ拠点閉鎖、ガチャ依存が裏目に

Business Journal / 2013年11月19日 5時0分

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 ソーシャルゲーム大手のグリーが、ついに正社員のリストラに踏み切った。「事業規模の適正化と経営資源の効率化」のため、国内勤務の正社員1762人を対象に、その1割強に当たる200人の希望退職者を10月28日まで募集し、205人が応募した。退職予定日は11月30日。7~9月期決算で、リストラ関連費用として6億円の特別損失を計上した。一時金相当分の11億円を特別損失として計上する予定だったが、これを大きく下回った。一方で、14年6月末までに10億円程度の合理化効果を見込んでいる。

 希望退職募集と同時に、12年6月に開設したばかりの大阪市内の開発拠点を10月末までに閉鎖し、国内の拠点は東京に集約した。2年前に進出した中国の拠点を閉鎖したのをはじめ、8カ所あった海外営業拠点も今夏に次々と閉鎖、現在は3カ所に減っている。大阪拠点の責任者は吉田大成氏。『探検ドリランド』などヒット作を生み出した実績を買われ、昨年の株主総会で取締役に昇格したが、9月26日付で取締役を辞任した。成果を上げられなかったことで引責辞任したものとみられている。

 グリーの業績は苦戦が続いている。13年6月期連結決算の売上高は前年同期比3%減の1522億円、営業利益は同41%減の486億円だった。不採算タイトルの減損処理を行ったことで特別損失が102億円に膨らんだ第4四半期(4~6月期)は、3億円の赤字に転落した。四半期ベースで赤字になるのは、08年に上場して以来初めてだ。

 13年7~9月期の業績も落ち込んだ。売上高は前年同期比6.9%減の353億円、営業利益は同37.9%減の97億円、四半期の純利益は同73.5%減の24億円にとどまった。4~6月期のような最終赤字は免れたが、大幅な減益だ。ドル箱といわれた従来型の携帯電話向けのゲーム課金収入が低迷しているのが原因だ。タイトル関連資産を対象に、51億円の特別損失を計上したことが響いた。

 ほんの1年前まで飛ぶ鳥を落とす勢いだったグリーは、いまや縮小に次ぐ縮小。その落差はあまりに大きい。

●批判集めたコンプガチャの廃止が痛手に

 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の中でゲームに特化して大成功を収めたのがグリーだった。並み居る競合他社たちを退けながら急成長を遂げた。

 創業者で現社長の田中良和氏が交流サイトを運営するグリーを設立したのは04年12月。広告を収益源とする交流サイトでは儲けられず、07年6月期の売上高は3億円で最終損益は1億円の赤字。企業の存続さえ危ぶまれた。

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