防衛省キャリア官僚激白、防衛大保険金詐欺事件、深まる真相究明派と早期幕引き派の内部対立

Business Journal / 2013年11月27日 14時0分

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 実際ケガをしていないにもかかわらず、入院したなどと偽る手口で保険金を詐取したとされる事件で、陸・海・空の幹部自衛官を養成する防衛大学校(以下、防大)は9月、元学生5人を懲戒退校処分とした。

 この事件では、すでに卒業し幹部自衛官となった者も含め、総勢100人以上の関与が疑われることから、事件の舞台となった防大はもとより、警務隊【編註:自衛隊内部での犯罪を取り締まる組織。自衛隊内では警察官と同等の権限を持つ】も、引き続き調査を行っているという。

●防大総務部長こそ、“事態究明派”?

 複数の関係者の話を総合すると、今夏、新聞報道に端を発した事件発覚当初から防大内では、これを契機に防大内に巣食う悪弊を徹底的に炙り出したいとする自衛官のグループと、元学生5人の懲戒退校で幕引きを図りたいとする事務官を主体とするグループが対立し、“自衛官vs. 事務官”の内部抗争の様相を帯びつつあるという。

 こうした状況の中、防衛省・自衛隊内外ですっかり「悪玉」に仕立て上げられたとされるのが、防大の事務官グループだ。

 とりわけ、防大の事務官の実質トップである本省採用キャリア事務官である同校総務部長は、この事件処理について「元学生5人の懲戒退校処分での幕引き」「元学生5人の実名を絶対に出さない」との方針で対応したとされることから、余計に「悪の権化」のレッテルが貼られたとの声も数多い。

 今回、この同校総務部長を知るという防衛省本省勤務のキャリア事務官・A氏が「防大総務部長をはじめとする事務官側の真意を正しく伝えたい」と、話を聞かせてくれた。

●発覚当初から“組織的大事件”との認識

 防大の組織は、学校長を筆頭に、大きく分けて「総務部」「訓練部」「教務部」の3部からなる。教務部は一般大学と同じように講義をし、訓練部は自衛官としての教育を行う。そして総務部が学校全体のマネジメントをする。

 この総務部長は、概ね防衛省本省のキャリア組の指定席となっている。現在の総務部長も防衛省本省採用のキャリア組、警察庁への出向経験もある“エリート”だ。

--防大総務部長は、事件発覚後、懲戒退校処分を受けた元学生5人以外の調査を行わなかったとの声も、漏れ聞こえますが?

A氏 事件については、防大のマネジメントを預かる防大総務部長も、発覚当初から大変憂慮されている。だが、自衛官のグループが拙速に事を運ぼうとした。それをあなた方マスコミが面白おかしく書き立てるから、事態を余計に混乱させた感はある。

ビジネスジャーナル

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