“おひとりさま”向けビジネス、第二次ブーム到来?外食、カラオケ…参入各社の狙いとは?

Business Journal / 2013年12月4日 1時0分

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 おひとりさま向けの個食が、ブームを超えて定着しつつある。この現象は約15年前に湧き起こり、「おひとりさま」は商標登録された。シティホテルは次々と女性のひとり客向けに食事やエステ、スパなどのパッケージ商品を開発して、女性誌の誌面を賑わせた。


 この時期、“ひとり焼肉”で話題を呼んだのが、元気ファクトリー(大阪・中央区)が仕掛けた「どん2」で、カウンターの各席に七輪が置かれて、客はひとりで焼肉を楽しめるようになった。同社は「どん2」を多店舗化して、東京都内にも出店した。歌舞伎町店では夜の仕事を終えた女性たちが、ひとりで立ち寄る光景が連夜見られた。

 おひとりさま対応のサービスは、その後廃れたわけではないが、一時のブームは鎮静化した。この約15年前を第一次おひとりさまブームとすれば、今は第二次ブームといえるだろう。第一次ブームは働く女性が主なターゲットだったが、今は男女の各年齢層に広がっている。

 ひとり対象の個食が各年齢層に広がったのは、大手コンビニチェーン・セブン-イレブンが開発した惣菜のプライベートブランド(PB)商品のヒットがきっかけだ。当初は単身高齢者を視野に開発されたが、その利便性から各年齢層に市場が広がり、セブンに新規大量出店を促す原動力にもなった。

 個食需要を見込んで追随する動きも活発だ。例えば日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)は鶏の唐揚げ持ち帰り専門「鶏から亭」(東京・目黒区)を10月にオープン。吉野家ホールディングス(HD)傘下の牛丼チェーン吉野家も、9月にひとり鍋専門店「いちなべ家」(同・千代田区)をオープンした。

 実際に「いちなべ家」の店舗を訪問してみると、入り口の右側には壁に向かって設けられたカウンターに12席がセットされ、左側はキッチンに向かったL字型のカウンターに11席。鍋メニューは「豚しゃぶ鍋」「牛すき鍋」「ちゃんこ鍋」「キムチチゲ」「きのこと鶏団子鍋」「豆乳鍋」「坦々餃子鍋」の7種類。料金は780~830円で、ランチタイムにはご飯(50円)が無料になる。

 男性従業員によると「よく出るのは、豚しゃぶ鍋、牛すき鍋、ちゃんこ鍋です」という。そこで、ちゃんこ鍋を食べてみたが、程よい塩加減で具材のバリエーションもあり、780円にしてはお得な商品だ。また、従業員から特に説明はなかったが、レジ前に置かれた小冊子によると、好みに合わせて肉を牛、豚、鶏から選んでカスタマイズできるのだという。

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