SNS業界の1年を振り返る~好調米国企業に市場を制圧される日本、参入機会も縮小

Business Journal / 2013年12月5日 14時0分

写真

 2013年は、日米でソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)業界における明暗がはっきりした1年だった。

 米国においては、まずFacebookが1年間に及んだ株価低迷を抜け、ついにIPO(株式公開)の設定価格を超えた。ティーンエイジャー層のユーザー数が減少傾向にあるのではないかという不安を抱えつつも、モバイル広告が絶好調であったことが好材料となった。

 さらにTwitterがIPOを果たし、しかも株価も上々であったことから、世界で最も有名なSNSの双璧であるといえるFacebookとTwitterが、大変良い1年を締めくくれそうなムードである。

 さらにポストFacebook、ポストTwitterと呼べそうな新興企業が米国には目白押しだ。まず筆頭として挙げるべきは、女性を中心に人気の写真共有サイト、Pinterestだ。売り上げがほとんどないにもかかわらず、すでに38億ドルという凄まじい企業価値に達している。日本円にして実に3800億円というのは、いささかバブルという気がしないでもない。しかしそれに続くモバイルアプリSnapchatは、10秒以内に消える画像を送れるというユニークさが受けてFacebookから30億ドルでの買収のオファーを受けるなど、市場全体がそうした評価をよしとするムードにあふれているのが米国の事情だ。

 しかもSnapchatの若きCEO(23歳)のエヴァン・スピーゲルは、この申し出をあっさりと却下したのだから凄まじい。これだけのオファーを蹴るからには、スピーゲル1人の決断ではなく、取締役会のメンバーたちの総意が必要なはずである。つまり、ベスト&ブライテストが集まっているはずのSnapchatの投資家たちが、30億ドルでは足りない、まだまだ株価は上がる、と判断したということだ。

 Pinterest、Snapchat以外にも、スマホにもともと入っているSMS(ショートメッセージ)などを使わずにメッセージのやり取りができるWhatsAppや、課金系TwitterといえるPheedなど、これからの急成長を期待されるソーシャル系スタートアップはまだまだ多い。そして彼らのほとんどが、ワンビリオンダラークラブ入り(企業価値10億ドルを超えることに成功すると、こう呼ばれるようになる)を虎視眈々と狙っているのである。

●新規事業が出てこない日本

 これに対して日本はどうかというと、これまでのSNS業界を牽引してきたGREE、DeNA、mixiの業績が悪化し、特にGREEとmixiは人員整理にまで手を付けるほどに追い込まれている(mixiは、リストラの事実はないと否定しているが)。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング