非「親日派」が新駐日米国大使就任の大きな意味~なぜ中国は直後に防空識別圏設定?

Business Journal / 2013年12月12日 18時0分

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 11月15日、新しい駐日米国大使としてキャロライン・ブーヴィエ・ケネディ(Caroline Bouvier Kennedy)が赴任した。日本の皇室、英国の王室のような国家の象徴を持たない米国にとって、ケネディ家は王室と同様の位置付けにあるような名家だ。

 第35代大統領ジョン・F・ケネディがテキサス州ダラスの遊説先で暗殺された事件はあまりにも有名だ。そのケネディ元大統領の長女として生まれたキャロラインは、当時、わずか5歳だった。今年、ケネディ元大統領の暗殺から50年が経過した。

 キャロラインは、1957年11月27日生まれの56歳。ケネディ元大統領夫妻は4人の子供を授かったが、2人は生後間もなく死去しており、キャロラインの弟ジョン・F・ケネディ・ジュニアは99年に不慮の事故死を遂げたため、彼女がケネディ本家の唯一の後継者となった。

 マサチューセッツ州の旧ラドクリフ大学(現在はハーバード大学に統合)を卒業後、ニューヨーク州のコロンビア大学ロースクールで法学の博士号を取得した。ニューヨークのメトロポリタン美術館に勤務していた86年、デザイナーのエドウィン・シュロスバーグ氏と結婚、一男二女をもうけた。駐日大使となるまでは、ケネディ記念図書館館長、ハーバード大学ケネディ行政大学院顧問などを務めていた。

 キャロラインに政治的な活動の経歴はない。そのキャロラインが一躍注目を集めたのが、2008年1月27日にニューヨーク・タイムス紙に寄稿した「父のような大統領」という論説だった。これは、当時無名であったバラク・オバマ現米国大統領を称賛したもので、この寄稿文により、オバマ氏は一気に知名度を高めた。

 通常、米国ではこれだけの貢献をすれば、大統領のスタッフとして政権内で重要ポストに就くものだが、キャロラインはこれらの誘いを固辞したといわれている。09年には国務長官に転身したヒラリー・クリントンの後継者としてニューヨーク州上院議員候補に名前が挙がったが、これも辞退している。

 キャロラインと日本とのつながりは多くない。86年の新婚旅行に奈良・京都を訪れた程度で、「親日派」と呼べるほどの関係は見いだせない。しかし、キャロラインが駐日大使として日本に赴任してきたことの意味は大きい。

●注目を集めるキャロライン

 これまでの駐日米国大使がすべて政治家、もしくは政治経験者であったわけではない。

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