就活で成功するための“マーケティング的”方法とは?「選ばれる缶コーヒー」になるために

Business Journal / 2014年1月27日 18時0分

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 矢野経済研究所の調べによると、日本における2013年度の飲料市場規模は、5兆750億円となっています。その中で、最も市場規模が大きいのが缶コーヒーで、市場全体の約4割を占めています。

 ビジネスパーソン諸氏にも、コーヒーを好きな人は多いことでしょう。

 例えば、缶コーヒーを買おうと自動販売機を見ると、新商品ばかり多種並べられていたとします。何を基準にして、その中から1本を選ぶでしょうか?

 もちろん、買わないと飲むことはできませんから、味はわかりません。過去の経験によって、好みのコーヒーを販売していたメーカーの中から、自分好みのデザインの缶や、短い商品説明文などの「個別の指標」で選ぶことになります。

そうして迷った末に選んだ1本でも、購入して飲んでみるまでは、本当に好みの味かどうかはわかりません。

●就活はマーケティング活動

 同じように、企業が採用活動で獲得した学生も、一定の選考基準を満たした人材であることは間違いありませんが、自社に適応するか、能力を遺憾なく発揮できるかは入社してみるまでわかりません。

「就活はマーケティング活動」と言われることがあります。就活に必要なマーケティングの視点とはなんでしょうか? 『人を動かす言葉の仕組み』(KADOKAWA 角川学芸出版)の著者であり、マーケティングコンサルタントの木村博史氏に聞いてみました。

「採用して実際に働いてもらうまで、求める能力が本当に備わっているかわかりませんから、缶コーヒーと同じです。企業も、過去の経験則に基づいて、好みのメーカー(=採用実績校)から選択することが多く、そこからデザインや商品説明(=エントリーシートや履歴書)で絞って選択決定するという流れを考えると、マーケティングそのものといえます」(木村氏)

 シンクタンクのジェイ・エム・アール生活総合研究所の調査によれば、現在、国内で缶コーヒーを製造しているメーカーは100社強、缶コーヒーは2000種類以上あります。しかし、大手スーパーやコンビニに陳列されるのは、せいぜい50種類程度でしょう。すると、残りの1950種類以上は一般消費者の目に留まることすらないのです。

「企業が採用時に適性検査や面接をするのは、コーヒーの味(就活学生の個性)がわからないため、個別の指標で選択しているのです。味がわからなくても自社に適応するか、能力を発揮しそうか、メーカー(=採用実績校)が有名であれば安心して買うことができますが、聞いたことがないメーカーや輸入品だったら、買うことをためらうかもしれません。就活も同様です。優秀な学生であっても、それが伝わらなければ意味がありません。缶コーヒー同様に、ブランド、パッケージ、デザインを工夫して、選ばれるために差別化が必要なのです」(同)

●どんなコーヒーが選ばれるのか?

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