au、宣伝のウソ?基地局数、周波数帯…利用増と高機能化に遅れる増強、サポート

Business Journal / 2014年1月28日 1時0分

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 昨年10月、ついにNTTドコモからiPhoneが発売され話題を呼んだ。ソフトバンク、KDDI(au)が独占していたiPhoneのキャリア縛りはアメリカと同様に撤廃された。加えて11月22日からアップルはSIMフリー版iPhoneの販売も開始し、ようやくユーザーがキャリアを自由に選べる時代がやってきた。このような状況は、言うまでもなくキャリアの顧客争奪戦がさらに激化することを意味している。


 そもそも、iPhoneについては、2012年にソフトバンク独占だったiPhone販売にauが参入した時から顧客争奪戦は始まっている。KDDIでは、かつてはWiMAXを立ち上げた田中孝司社長が積極的にメディアに登場するCM戦略を展開し、ソフトバンクが孫正義社長を広告塔とするのと同じ戦略に出た。そして、「同じiPhoneでもKDDIのものはソフトバンクとは違って品質が良い」と盛んに自社の優位性を示した。通信キャリア各社ともiPhoneをめぐり自社のネットワーク網の優位性を盛んに宣伝しているが、特に目立つのがKDDIだ。

 しかし、「どのキャリアが良い」という決定的な条件はあるのだろうか? そして、その主な根拠とされている「基地局数」や「保有周波数帯域」は、本当にキャリアの通信品質を示すものなのだろうか?

 そこで今回、かつてKDDI社員として技術部門を担当していた中野氏(仮名)に話を聞いた。

●キャリアの広告宣伝の現状と嘘

 まず中野氏は、「基地局数や保有周波数だけでは、キャリアの通信品質は語れない。広告戦略として利用しているだけ」と明かす。

 例えば、最近のKDDIの広告では、LTEエリアの拡充と共に「800MHzプラチナバンド」の広告が目立つが、これについて中野氏は次のように疑問を投げかける。

「実はauの携帯電話やスマートフォン(スマホ)は仕様上800MHzよりも2.1GHzを先につかんでしまうのです。だから、実際にプラチナバンドの電波が届いていても、2.1GHzで優先的につながってしまうことが多い。なぜ2つの周波数帯があるのかというと、元々は800MHzでサービスが始まったものの、都市部を中心としたユーザーが多い地域で電波が足りなくなるという問題が生じました。そこで別の帯域を確保する必要が出てきました。

 しかし、古い端末は800MHzしか掴まないため、それでは2.1GHzの電波を出しても何も変わらない。そこで新しい機種は優先的に2.1GHzを掴むことで800MHzの混雑緩和を図ったわけですが、現在は800MHzしか掴まない古い機種はほとんど使われていません。つまり、『KDDIはプラチナバンド』と盛んに宣伝しているものの、実は都市部だとほとんどのケースでプラチナバンドではない2.1GHzで通信しています。

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