ファミレスや喫茶店、なぜ復活の兆し?高品質でシニア層獲得、景気回復とリストラ効果も

Business Journal / 2014年2月5日 1時0分

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 フルサービスの喫茶店やファミリーレストランなど、ゆっくり過ごすことのできる外食産業に復活の兆しが出てきている。かつての主要顧客であった団塊の世代が引退し、時間ができて足を運ぶようになったことや、景気の回復でくつろぎを求める層が増加したことなどが要因と見られている。

 例えば「ドトールコーヒーショップ」や「洋麺屋五右衛門」を展開しているドトール・日レスホールディングス。同社が展開している「星乃珈琲店」が順調に拡大している。「ドトール」は持ち帰りや短時間喫茶が主な対象顧客だが、「星乃珈琲店」はゆったりしたスペースで落ち着いた空間に特色がある。一杯ずつ淹れるハンドドリップコーヒーはスペシャリストが選んだ豆を使用するなどしてこだわり、単価はドトールの約2倍の400円程度。また、ふわふわのスフレパンケーキや、焼きカレー、ドリアなど軽食も提供している。

「星乃珈琲店は2012年2月期に7店舗の出店でスタートし、翌期には41店舗に拡大、今上期には56店舗体制となっている。今期は30店の新規出店、来期も30~50店の新規出店となる見通し。セブン-イレブンなどコンビニエンスストアのコーヒーの躍進で持ち帰りや短時間滞在狙いは逆風が吹いている半面、シニア層を中心に価格が高くてもゆっくり時間を過ごせる星乃珈琲店タイプへのニーズが高まっている。

 同じようなタイプの喫茶店チェーンとしては、愛知県名古屋市が地盤のコメダが展開する「コメダ珈琲店」も、近年では関東地方にも出店するなどして、広い地域で顧客を増やしている。モーニングサービスなどに特徴があり、駐車場を設置する大規模店舗が多い。こちらも、ゆったりとした座席空間に、従業員が料理などを提供するフルサービスがウリだ。

●厳しい経営環境から攻めに一転

 一方、ファミレスでは「ロイヤルホスト」を展開するロイヤルホールディングス(HD)が13年に、6年ぶりに新規出店を再開。14年は4店舗前後を出店すると見られる。「ガスト」を展開するすかいらーくは、「ガスト」など14年に前年比2倍の30店を出店すると伝えられている。

 ファミレスは長引くデフレによる顧客離れや、ハンバーガーチェーンやコンビニなどとの競争激化で収益環境が厳しい時期が続いていた。この間、店舗閉鎖や人員削減などリストラを徹底した結果、損益分岐点が下がり、ようやく底入れ感が出てきたところに、アベノミクス効果で13年は消費者の財布の紐が緩むという追い風を受けた。

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