上場企業、今年「トップ人事の年」に~迷走・引責辞任組、自動車業界注目の人事も

Business Journal / 2014年2月28日 1時0分

 1月、欧州自動車専門メディアの取材に対しゴーン氏は「2社を率いて2国間を走り回るのは、極めて骨の折れる仕事だ。(自分が退任した後は)それぞれ別のCEOが就くのが望ましい」と述べている。これは、日産、ルノーの社長兼務が自分の代で終わることを示唆したものだ。さらに、「(自分が)両社のトップを兼任してきたのは、日産・ルノー連合にとって明白な利点があったからだ」とも語った。今後のスケジュールとしては、ゴーン氏は4月にルノーのCEOに再任された後、日産とルノー両社の社長人事に着手するとみられている

 昨年11月、“ポスト・ゴーン”の最有力といわれていた志賀俊之COOを、ゴーン氏は業績不振を理由に解任し、COO職を廃止した。3人の副社長がCOOの業務を引き継いだが、中でも西川廣人副社長が次期社長の有力候補とみられている。

 自動車業界で去就が注目されるもうひとりの人物は、スズキの鈴木修会長兼社長だ。後継人事に影を落としているのが、独フォルクスワーゲン(VW)との関係。資本・業務提携の解消をスズキ側から言い出し、国際仲裁裁判所に仲裁を申し立ててから、すでに2年以上たつ。

 スズキは1月28日、インドに500億円投じて新工場を建設すると発表した。スズキにとってインドは日本と並ぶ最重要市場である。今回の投資は、スズキのインド子会社・マルチ・スズキではなく、スズキ本体が行う。最大のライバルである韓国・現代自動車がインドでシェアを拡大しているのに対抗し、生産に係わる投資負担はスズキが負い、マルチには販売に集中してもらってトップシェアを維持するのが狙いだ。

 スズキはVWとの提携を早く解消して、独自路線で世界展開を行いたいと考えており、この問題が解決したタイミングで、鈴木氏の長男である鈴木俊宏副社長へ社長交代し、鈴木氏は会長を続投するのではという観測が強まっている。

●創業家との複雑な関係組

 任天堂の岩田聡社長は1月17日の記者会見で、自身の進退について「(業績悪化の)責任を感じており、株主の皆様に申し訳なく思っている。今後、早期にビジネスの勢いを回復させるのが私の責務」と述べ、続投する意向を示した。しかし、14年3月期の営業利益に関して当初、岩田社長は「1000億円をコミットメント(必達目標)」としてきたのが、一転して350億円の赤字に転落するため、引責辞任すべきとの批判が強まっている。役員間の不協和音も目立ち、赤字転落で株価が急落しており、続投すれば株主からの批判は免れない。

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