相次ぐゴーストライター騒動、利用広がる出版業界での実態は?執筆方法、報酬、法的問題…

Business Journal / 2014年3月11日 4時0分

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 2月以降、音楽業界や出版業界におけるゴーストライティングをめぐる騒動が相次いでいる。

 まず大きく世間を騒がせているのが、10万枚以上のセールスを上げた『交響曲第一番HIROSHIMA』『鎮魂のソナタ』などの代表曲を持ち、「全聾作曲家」として知られる人気作曲家・佐村河内守氏について、2月6日、桐朋学園大学非常勤講師の新垣隆氏が、18年間にわたり佐村河内氏のゴーストライターをしてきたと告白した件である。3月7日には騒動が起こってから初めて佐村河内氏が記者会見を行い、ゴーストライター利用は認めたものの、「私(=新垣氏)が録音したものを彼(=佐村河内氏)が聞き、コメントすることが何度もあった」という新垣氏の発言を「事実ではない」として、同氏を相手取り名誉毀損で裁判を起こす意向を明らかにした。

 そして佐村河内氏が会見を行った7日、漫画『ブラックジャックによろしく』(講談社)などの代表作を持つ漫画家・佐藤秀峰氏が、ライブドア元社長の堀江貴文氏の小説『拝金』(徳間書店/2010年)、『成金』(同/11年)について、自身のホームページ上で「実際には堀江さんが文章を書いているかのようなイメージがありますが、書いておりません。代筆者がいる」と指摘。佐藤氏が発行元の徳間書店にも事実を確認したが、「読者への説明をする必要はない」との回答が寄せられたという。ちなみに佐藤氏は、両小説の表紙のイラストを担当している。

 これらの騒動について真相はいまだに明らかではないが、特に出版業界においては「あの大物作家の作品は、いつもほかの人物が書いている」「有名タレントの著書などは、本人ではなくゴーストライターが書いている」など、以前からゴーストライティングが広く行われているとの声もしばしば聞かれるが、実態はどうなのであろうか。

 出版業界関係者は、次のように明かす。

「世間的に名の通った出版社が出している有名作家の本でも、ゴーストライターにより書かれたものは多いです。例えば、ある出版社の有名作家の本は大部分がそうですが、口述筆記に限りなく近いもので、ゴーストライターが著者本人に話を聞き、本人が使うボキャブラリーを比較的忠実に再現しています。出版社によっては、奥付に『構成』として実際に執筆したゴーストライターの名前が記されることもあります。

 また、著者が芸能人の本は大半がゴーストライターにより書かれていますが、専門家が著者のビジネス書でもしばしばゴーストライターが使われます。その理由としては、例えば著者が誠実であればあるほど執筆に多大な時間を要してしまい、いつ脱稿できるか予定が立たないため、出版社側の意向でゴーストライターを立てるといったものです」

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