Jリーグ参入目前のFC大阪、その異色経営の秘密~入場料無料でも高収益、新営業戦略

Business Journal / 2014年3月26日 18時0分

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 サッカーの地域リーグをご存じだろうか。全国リーグである日本フットボールリーグ(JFL)と都道府県リーグの間に位置するカテゴリの社会人リーグで、今年から発足したJ3(Jリーグ第3部)への参入をめぐり、全国で地域リーグの大会が過去最大級の注目を集めている。

 そんな地域リーグの中で、ひときわ異彩を放つクラブがある。ガンバ大阪、セレッソ大阪に次いで大阪府3番目のJリーグ参入を目指すプロサッカークラブ、FC大阪だ。

 FC大阪の特徴は、ユニークなクラブ経営メソッドにある。ブラジル名門クラブであるグレミオ・フチボウ・ポルト・アレグレンシ(グレミオ)などでプレーしたラファエルのほか、今シーズンはJ1経験者である山瀬幸宏、近藤岳登、紀氏隆秀らの補強を行うなど、地域リーグの枠にとどまらない選手層を誇り、さらに女子クラブ、U-18、シニアチームの運営に加え、ブラジルに育成組織の支部を立ち上げている。

 また、海外展開にも積極的だ。グレミオをはじめ、ポルトガルのマリティモ、トルコのアンタルヤスポルと業務提携を行っており、スペイン2部リーグ・エルクレスCFの杉田祐希也ら、海外の選手のマネジメントも引き受けている。

 運営予算が極めて小さなクラブが多い地域リーグにおいて、FC大阪はJ2の中~下位クラブの予算と比較しても遜色ない規模の予算を持っている。試合観戦が基本的に無料で、入場料収入が見込めない地域リーグの中で、一体どのようにクラブ経営を行っているのだろうか?

 今回は、そんなFC大阪の運営について、同クラブ会長・吉澤正登氏に話を聞いた。

●FC大阪の経営方針

--はじめにクラブの経営方針を教えてください。

吉澤正登氏(以下、吉澤) FC大阪は、もともと社員が集まって発足した草サッカーチームでした。運営会社がセールスプロモーション会社ということもあり、FC大阪というクラブを広告コンテンツの一部ととらえ、さまざまなビジネスモデルを構築しております。実際に、サッカークラブを保有していることで、既存の取引先や新規のお客様に対してPRを行うことができ、関係性を構築する上で役立っています。クラブの経営スタイルとしては、海外のクラブチームに近いかもしれません。

--入場料収入がないスポーツクラブが、黒字を出すことは非常に難しいと思います。収入源や利益は、どのように得ているのですか?

吉澤 メインとなる収入源は、スポンサー収入、イベント収入とグッズ販売やスクール運営です。クラブとしては、一般的なビジネスと同じ理論ですが、費用対効果を何より重視しています。例えば、経験豊富で実績のある有名な選手を獲得するとします。年俸が高額であっても、その選手をきっかけにクラブの知名度が上がり、グッズ類など物販の効果に表れます。イベント参加者やスポンサーの反応も違いますし、試合に勝つという、クラブの目標の大きな力にもなってくれます。そのように費用に対する効果=利益=成績という目標と計画を明確にして、細かく管理することで健全な経営が図れます。

●Jリーグ参入に向けて

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