話題のウェブメディア、バナー広告なしでどう収益化?直接宣伝しない新たな広告モデル

Business Journal / 2014年4月22日 1時0分

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(文=黒沼 透@torukuronuma/株式会社アクトゼロ)

 ソーシャルメディア上で拡散する話題を数多く掲載することで、爆発的なトラフィックを巻き起こすウェブメディア、バイラルメディアが世界中で人気を呼んでいます。その代表格ともいえるのが月間1億ユニークユーザーを誇るバイラルメディア最大手、BuzzFeed(バズフィード)です。

 東京オフィスも開設され、飛ぶ鳥を落とす勢いのBuzzFeedですが、新しいのはその投稿コンテンツだけではありません。バイラルによって生まれた大量のトラフィックを「収益に変える手法」もまた新しいのです。

●BuzzFeedにはバナー広告がない

 パートナーネットメディアにトラフィックを送るための記事紹介リンクは存在するものの、BuzzFeed上にはバナー広告が存在していません。TOPページには数多くのサムネイル(多数の画像を一覧表示するために縮小された画像)が並んでいますが、一般的なWebメディアを読むときにほぼ間違いなく存在するバナー広告領域がBuzzFeedには存在していないのです。多くのネットメディアが広告バナーによる収益化をしている中、それを採用しないBuzzFeedはどうやってサイトから収益を生み出しているのでしょうか? その答えはネイティブアドです。

●ネイティブアドとは?


 ネイティブアドは新しい概念で、いまだその定義は揺らいでいる部分が大きいのですが、乱暴かつ大まかにその要素を定義してみると以下のようになります。

(1)掲載メディアの非広告コンテンツと、同じフォーマットで公開される。
(2)そのため、読者に広告物だと意識されることなく読まれる上、非広告コンテンツ同様、読者にとってちゃんと「読む価値のある」コンテンツである。
(3)スポンサーはそこで直接的に商品・サービスの訴求は行わないが、世界観をユーザーと共有することでブランドリフト効果を狙う。

 ちなみにブランドリフト効果とは、ブランディング広告にユーザーが接することでもたらされる、好意度・購入意思などにおける意識変容効果を指します。ネイティブアドとよく比較されるのが、「記事広告」という手法です。日本でも雑誌や新聞などで広く一般的ですが、記事広告とネイティブアドの差は、記事広告の多くが「掲載メディアのコンテンツに似せてつくられる、スポンサーの意向が直接的に反映されたコンテンツ」なのに対し、ネイティブアドは「広告主によってスポンサードされた、掲載メディア主導でつくられるコンテンツ」という点にあります。

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