Google Glass、多彩な活用サービス、各社で試行続々 普及への課題も露呈

Business Journal / 2014年5月14日 14時0分

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 グーグルのGoogle Glassは、まだ日本では発売されていないが、現時点で発表されているメガネ型ウェアラブルコンピュータ(スマートグラス)関連の製品の中で、最も注目を集めているデバイスといえるだろう。

 今回は、3月25・26日に東京ミッドタウンで開催された、ウェアラブル技術に特化したカンファレンス「Wearable Tech Expo in TOKYO 2014」において紹介された、Google Glass対応のサービスを基に、Google Glassの持つ可能性と弱点について検討する。

●自動認識サービス

 朝日新聞のブースでは、「朝日新聞AIR」というGoogle Glassを利用した新サービスが紹介されていた。Google Glassを通して画像や物体を見ると、それに関連した情報を表示したり、動画を再生することができるというものだ。これは紙のメディアの情報を補完するという意味で有望だ。

 また、NTTドコモのブースでは、文章を自動的に翻訳して表示するサービスが紹介されていた。例えば、Google Glassを通して日本語の料理のメニューを見ると、英語をはじめとする外国語で表示される。

 文章を自動的に翻訳してくれるサービスは、海外旅行などに非常に重宝する。英語はある程度わかる人でも、他言語はわからないことが多い。このサービスが普及すれば、言葉を気にせず、どこの国へも気軽に出かけられるようになるかもしれない。

 ほかにも、人の顔を識別し、データベースから探し出して名前やプロフィールなど、その人に関する情報を表示するサービスのデモも行われた。多くの人を管理する立場の人や、セキュリティ関係の仕事で役に立ちそうだ。

 これらのような自動認識でデータを表示、変換するサービスは実用性が高いと考えられる。

●ナビゲーション利用のリスク

 別の角度からGoogle Glassを活用しているのは、国内最大手の地図制作会社ゼンリンだ。Google Glass を装着すると、設定した目的地までのガイドが視界に浮かび上がる。特に自転車向けのナビゲーションサービスは、かなり実用的だ。スマートフォン(スマホ)などでは、端末を手に持って自転車に乗るのは危険なため利用しづらい。しかし、メガネのように身に着けて使用できれば危険は減らせるだろう。

 ちなみに、同様のサービスが自動車向けに展開される予定はあるのか、ゼンリンの担当者に聞いてみたところ、「現時点では自動車向けとして提供する予定はない」という。Google Glassに表示された情報を見ている状態から現実世界に目の焦点を合わせるには、わずかに時間がかかるため、その誤差によって事故の危険が生じるとの理由で、自動車向けのサービス展開には消極的らしい。

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