芸能プロ社長、所属タレントの交際に激高し5000万円要求 執拗な威圧で裁判に

Business Journal / 2014年6月2日 18時0分

 それに対し八木氏は結婚を認めず、11年11月3日に早織、河原氏と話し合いの場を設け、「DVD発売も控え、ラジオなど仕事も順調なので、私が許可するまで二人は連絡を取り合うことも会うこともしないように」と強引に約束させたという。

●5000万円払えと威圧

 しかし、その話し合いから10日後の11月13日20時、八木氏は早織を食事に連れて行こうと、都内の早織の自宅へ車でやってきた。ちょうどその時、河原氏とばったり会った。河原氏を見た八木氏は激怒し、「どういうことだ」「会うなと言っただろう」と怒鳴り、近所に響きわたるほどの大声で「山本は、親のものでも河原のものでもない」と絶叫した。早織を車に乗せて事務所へ連れて行き、深夜2時まで延々と「契約違反だ。賠償金5000万円払うか、契約を3年延ばせ」「お父さんが保証人なんだから、家を売っても払え」「契約を延ばしたら河原と会えないぞ」「もし、次に河原と会ったら、河原を訴える」と威圧。その場を逃れたい一心で、早織は「河原さんとは別れます」と言った。

 この一件から2週間後、ラジオ番組収録のために八木氏の車でスタジオへ向かう途中、早織は恐怖とストレスで突然、号泣。収録はなんとかこなしたが、帰宅後、部屋で声を上げて泣き続け、過呼吸状態に陥り、体が震えて嘔吐した。その日以後、次第に仕事がない時はベッドで横たわり、立ち上がることもできない状態になり、体重は約5kg落ち、目に見えて痩せていった。その後も八木氏による威圧は続き、耐え切れなくなった早織は、ついに「もう契約は続けられない」と八木氏に告げた。

 すると、八木氏の態度が一変し、次のようなメールを早織に立て続けに送った。

「君を信じているからね」
「山本早織の事が必要です。山本早織を失うのは耐えられない。本当に頼みます。追い詰めてしまったことは心からお詫びします。それだけ君を失うのが怖かったんだよ」
「なんとか山本と、もう一度手を取り合って歩きたいです」
「映画や日帰り温泉や、約束してた伊勢神宮や芸能以外のビジネスプランなんかも、あれこれ途中の夢がたくさんあります」
「あの泣きじゃくり見せられたら、ますます山本に情が湧いて、今じゃあとてもじゃないけど山本を失うなんて絶対に不可能」
「別れられる男はいない」

 抑えがたい恋愛感情を爆発させた八木氏――暴走はさらに続くのだった。

●佐々木奎一(ささき・けいいち)
「My News Japan」を中心に、「別冊宝島」や「SAPIO」「週刊ポスト」などで執筆するジャーナリスト。企業のパワハラや不当解雇などの労働問題を中心に、政治家の利権や原発問題に絡むメディアの問題なども取材をする。これまでに、「キユーピー」のパワハラ問題の追及や大企業の障害者雇用に関する問題提起、バンダイナムコの社員うつ病問題などを追及して話題となっている。

※なお、本事件の詳細については、ニュースサイト「My News Japan」の14年4月11日付記事『芸能プロ社長が所属タレントにストーカー行為、婚約者と別れるか違約金5千万円払えと迫り敗訴』をご参照ください。

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