ヤフーのイー・アクセス買収、白紙撤回に至った“別の”理由?解消したソフトバンクの懸念

Business Journal / 2014年6月12日 14時0分

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 3月、イー・アクセスとウィルコムが合併した新会社をソフトバンクから買い取り、携帯電話事業に参入すると発表したヤフー。だがそのおよそ2カ月後には買収の中止を発表し、大きな混乱をもたらす結果となった。なぜヤフーは、短期間で買収中止という判断に至ったのだろうか。●たった2カ月でイー・アクセスの買収を撤回

 去る3月27日、ヤフーは緊急会見を開き、イー・アクセスとウィルコム、それぞれの事業をソフトバンクから買収し、携帯電話事業に参入すると発表。非常に大きな話題をもたらした。

 イー・アクセスとウィルコムが今年の6月1日に合併し、イー・アクセスが存続会社となることは、すでに昨年12月3日に発表されている。その合併した新会社を、6月2日にヤフーがソフトバンクから3240億円で買い取り、「ワイモバイル」として子会社化。新ブランド「Y!mobile」で携帯電話事業を展開するというのが、買収の主な内容となっていた。

 だがそもそもヤフーは、ポータルサイト「Yahoo!Japan」を運営するインターネットサービス事業者である。最近はスマートフォン関連の事業に力を入れているとはいえ、インターネット事業者がモバイルのインフラを直接手掛けるという事例は、これまで存在しないものだ。それだけに、ヤフーがモバイルでどのような端末・サービスを提供してくるのか、インターネットサービスとどのようなシナジーがもたらされるのかなど、買収後の展開に大いに注目が集まっていた。

 しかしながら、買収を発表したおよそ2カ月後の5月19日、ヤフーは突如、イー・アクセスの買収を中止すると発表したことから、再び大きな驚きがもたらされた。その理由として、ヤフーは「ソフトバンクとの協議の結果、ヤフーがサービスとインフラの両方を手掛けるより、ヤフーとイー・アクセスがそれぞれの得意領域に特化したほうが有利と判断した」という旨の説明をしている。

 とはいうものの、買収を決めてからたった2カ月でそれを撤回するというのは、相当急な話でもある。それだけに、「買収中止に至ったのには、別の原因があるのではないか?」という声も少なからず上がっている。

●ソフトバンクの資金繰りや電波免許獲得の問題が買収に影響か

 そもそも今回のヤフーのイー・アクセス買収は、発表直後から買収の必要性を見いだしにくいといわれていた。買収発表当時、ヤフー側はスマートフォンやタブレットの普及を進める上で、仮想移動体通信事業者(MVNO)より自由度が高い直接運営を選んだとしている。だが、そもそもヤフーとイー・アクセスはいずれもソフトバンクのグループ企業であり、買収をせずとも協力してヤフー主体でのサービス展開をしやすい環境にあったはずだ。

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