LCC業界、消えた勝ち組、なぜ早くも岐路に?パイロット不足で相次ぐ欠航、過当競争…

Business Journal / 2014年6月16日 1時0分

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 LCC(格安航空会社)元年といわれた2012年から2年が経過し、LCCは大きな曲がり角を迎えた。LCC各社はパイロット不足により欠航が相次いでいる。

 ANAホールディングス(HD)傘下で関西国際空港を拠点するピーチ・アビエーションは、5月19日から10月25日まで最大2128便を欠航する。同じくANA HDが100%出資する成田国際空港拠点のバニラ・エアも、6月に154便が欠航。日本航空系で成田空港を拠点とするジェットスター・ジャパンも6月に101便が欠航。国内LCC3社の中で唯一の勝ち組といわれてきたピーチの失速は、LCC業界全体に影を落とし始めている。

●一人勝ちだったピーチ

 国内LCC第1号のピーチ・アビエーションは4月28日、累計搭乗者数が500万人を超えた。運航開始から26カ月目での到達となった。ピーチが拠点を置く関西国際空港は、「アジアのLCCの拠点」になるという方針を打ち出しており、24時間離着陸ができる上にLCC専用ターミナルを備え、着陸料も大幅に割り引いている。関西財界も応援するなど、地元の全面的なバックアップを得てピーチは「唯一の勝ち組」といわれてきた。

 航空会社は年3回のかき入れ時がある。年末年始、ゴールデンウイーク、お盆の3回で、その時期の搭乗率はLCC3社の今後を占う目安になる。搭乗率75%以上が採算ラインといわわる中、航空専門情報会社Aviation Wireの調査によると、LCC3社が揃った12年の年末年始(12年12月21日~13年1月6日)の国内線搭乗率はピーチが83.5%、ジェットスターが78.7%、エアアジア・ジャパン(現バニラ・エア)が77.4%と横並びだった。

 その後、13年のゴールデンウイーク(4月25日~5月6日)のピーチの国内線の搭乗率は91.3%、お盆期間は93.6%、13年から14年の年末年始は87.8%と圧勝した。ちなみに今年のゴールデンウイークのピーチの搭乗率は86.1%で、同期間は12年、13年と2年連続して9割超だったが、今年は日並びの影響もあり9割を下回った。

 ピーチとは対照的に、ANA HDがマレーシアのLCC、エアアジアと合弁で運営していたエアアジア・ジャパンの搭乗率は上がらず、合弁を解消した。その後、13年12月にANA HDの100%出資で再出発したバニラ・エアの今年のゴールデンウイークの国内線の搭乗率は、64.9%と振るわなかった。

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