「新垣結衣と同じくらいのパワー」発言の渡辺直美『カンナ~!』、火曜ドラマぶち壊し

Business Journal / 2017年9月20日 19時0分

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 渡辺直美主演の連続テレビドラマ『カンナさーん!』(TBS系)が19日に最終回を迎え、平均視聴率10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。初回12.0%発進から、第2話で自己最高の12.6%をマークしたもの、以降は10%台や時には1ケタ台を推移。最終回の10.1%という数字は前週の第9話と同じ数字であり、2ケタ台をキープはしたが、フィナーレにもかかわらずとくに数字が上がることもないという、盛り上がりに欠ける結果に。

 渡辺演じる主人公・河東カンナは、元夫・鈴木礼(要潤)と離婚したシングルマザー。家庭では息子の麗音(川原瑛都)に愛情を注ぎ、外ではファッションデザイナーとしての夢を追いかけるカンナの“パワフルな生き様”が描かれた。

 最終回では、職を失ったカンナがデザイナーとして返り咲くため、さまざまな会社の面接に足を運んでいたものの、どこに行っても不採用。ある会社では「勉強し直したほうがいい」と厳しい言葉をぶつけられるカンナだったが……正直、私も「その通りだ」と思った。いくらカンナが前の会社ではデザイナーを任されていたとはいえ、結局はリストラされた身。しかも、その後ほかの会社の面接にデザインを持ち込んでもことごとく落とされているのなら、自分のスキルを見直す必要があるはずだ。

 そもそも、カンナは前の会社に残るデザイナーの1枠をかけたコンペにも挑戦したけれど、「会社が求めるデザイン」よりも、「自分が好きなデザイン」を貫いた。もちろん、誰しも譲れないモノはあるだろうが、自分の「好き」を認めてもらうには、それ以上のスキルが伴っていなければ話にならない。

 ところがカンナは、落ち込みはしてもデザイナーの勉強をし直すどころか、なぜか工事現場で生き生きと働く沙知(高橋メアリージュン)の姿に触発され、自身もそこで働かせてもらうことに。「自分が好きなデザイン」を描くために会社を離れたカンナが、なぜ工事現場で働こうと思えるのか。一応、その背景にはよりを戻そうとしている礼が借金を抱えてしまったから……という流れがあったものの、今までだって麗音を養わなければならないのに夢を諦めきれなかったのがカンナだ。それが、ここに来て急に「家族のため」に工事現場で働くなんて、違和感がありすぎる。

 こうした『カンナさーん!』の“ドタバタ感”は、ここ最近の同局「火曜ドラマ」枠で放送された作品と比べると、やはり毛色が違いすぎた。同枠は、昨年秋に新垣結衣が主演を務めた『逃げるは恥だが役に立つ』が一大ブームを巻き起こし、最終回は20.8%と大健闘。渡辺もそんな人気作を意識せずにはいられなかったようで、今回の主演が決まった際には「ガッキー(新垣)を超えられるかなという不安もあったのですが、ガッキーと同じくらいのパワーを持っているのかなという自信にもつながったので、すごくうれしいですし、がんばりたい」とコメントを出していた。

 しかし、結果としては、全話の平均視聴率が14.5%だった『逃げ恥』に対し、『カンナさーん!』は10.1%にとどまってしまった。なんなら、前クールで波瑠が主演した話題作『あなたのことはそれほど』の全話平均11.2%にも敵わなかった。まぁ、お笑いタレントの渡辺が主演を務めたという点では、2ケタ台に乗っかっただけでも及第点といえるだろうか。
(文=美神サチコ/コラムニスト)

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