星野リゾート、知られざる経営リスク…その儲けの手法

Business Journal / 2017年11月15日 6時0分

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 ホテル業界の風雲児、星野リゾート代表・星野佳路氏の快進撃が止まらない。

 2016年7月20日、東京都心の大手町に「星のや東京」を開業した。庭と平屋木造という伝統的な仕様ではなく、地下2階・地上17階の「塔の日本旅館」だ。

 17年11月2日に来日したドナルド・トランプ米大統領の長女、イバンカ大統領補佐官は3日夜、「星のや東京」での安倍晋三首相主催の夕食会に、白い薄手の生地に赤い花が描かれたワンピース姿で登場した。この夕食会は、10月30日に36歳になったイバンカ氏の誕生祝いを兼ねたもの。メニューはイバンカ氏の好みに合わせ、日本の食材を使ったフランス料理だった。

 イバンカ氏は終了後、早速、自身のインスタグラムに夕食会の様子を撮影した複数の写真を投稿した。「星のや東京」にとって、記念すべき一日となった。

 星野リゾートは17年1月20日、インドネシア・バリに「星のやバリ」をオープンした。海外展開ではタヒチに続き2件目。「星のや」ブランド初の海外旅館である。

 さらに7月31日、日本政策投資銀行などと共同で全国の宿泊業を支援するファンドを立ち上げた。三井住友銀行、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行の各行も“お付き合い”で出資するが、星野リゾートと政投銀が過半を出資して主導権を握る。運用規模は総額141億円に上る。

 地方には訪日外国人旅行者の増加による恩恵を受けていない宿泊業者が多い。ファンドは経営不振に陥っている宿泊事業者に、耐震やリフォームの費用を出すだけでなく、新しくホテルを建設するための資金も拠出する。支援先の運営に星野リゾートが参画し、テコ入れを図る。

 星野リゾートと政投銀は15年12月、経営難のホテル・旅館を支援する目的で、20億円規模のファンドを折半出資で設立した。今回のファンドでは運用規模は7倍に拡大した。

 17年10月5日、都市観光ホテルの新ブランド「OMO(おも)」を立ち上げた。星野代表は発表会見で「旅のテンションを上げるホテルをつくる」と語った。

 星野リゾートは純和風の高級日本旅館「星のや」、温泉旅館「界」、リゾートホテル「リゾナーレ」の3つのブランドを手がけており、「OMO」は4つ目のブランドになる。

 18年4月、16年に買収した北海道・旭川グランドホテルを「星野リゾートOMO7旭川」に改称。同年春には東京・大塚に「星野リゾートOMO5大塚」を開業する。ホテルの名に入っている数字は、レストランの有無などのサービスの幅を示す。数字が大きいほどサービスの幅は広くなるようだ。

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