今年はジル・スチュアートとランコムで決める!

Business Journal / 2018年4月23日 0時0分

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 今、国内化粧品業界は岐路に立たされている。

 海外では、「コスメ(メイク)」と「アパレル」がリンクし、ファッション業界として機能している。ところが国内化粧品業界は、医薬品業界から派生した業界という位置づけが強い。そのため、アパレル業界との連携が海外ほど進んでいない。これが日本のファッション業界全体が伸び悩んでいる原因との指摘もある。

 そこで今回、美容セミナー講師の大澤典子氏に、美容界での視点から「コスメとアパレルの融合」について話を聞いた。

 日本で活躍するメイクアップアーティストの歴史と今、そしてアパレルとの関係を紐解くことで、業界市場規模約2.6兆円、すでに頭打ちといわれる国内化粧品業界がこれからとるべき道のヒントが見えてくる。

●海外で評価された日本人メイクアップアーティスト

――3月に行われた第90回アカデミー賞で、メイクアップアーティストの辻一弘氏が「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」を受賞し、話題になりました。辻氏のほかにも、海外で活躍する日本人メイクアップアーティストはいるのでしょうか。

大澤典子氏(以下、大澤) まずは「シュウウエムラ」創業者の植村秀さんが挙げられます。当時、衝撃的だったオイルクレンジングという概念を50年前に初めて日本に広め、市場に定着させました。すでにご本人は他界されていますが、そのブランドはしっかり継承され、今なお色あせていません。今年も「フレッシュクリア サクラクレンジングオイル」が発表されましたが、一般人に「アーティストからの提案」を届け続ける数少ないブランドです。

――その植村秀氏に師事したのが、タレントとしても知られるトニー・タナカ氏ですね。

大澤 1948年生まれのトニー・タナカ氏は、大手エステ創業者として知られる、たかの由梨さんと同世代です。終戦直後モンペ姿だった日本の女性たちが、後にスカートを履いて活躍すると直感して、米軍基地の美容室で少年時代の多くの時間を過ごしたといわれています。ハリウッドで経験を積み、自身もタレントとして活躍されたことを踏まえると、近年の日本人メイクアップアーティストが活躍する素地を築いた方といえるかもしれません。

――女性では誰かパイオニア的存在といえる方はいるのでしょうか。

大澤 男性にはあまり馴染みがないかもしれませんが、「RMK」ブランドで知られるRUMIKOさんが挙げられます。欠点を覆い隠す化粧ではなく、「素肌の魅力を生かす」「その年齢なりの美しさ」を掲げ、“自然の美を引き出すメイク”として知られています。それまでの美容界の概念を大きく変えた方といってもいいでしょう。RUMIKOさんのつくった商品だけではなく、生き方・働き方に影響を受けた女性も多いと思います。

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