『高嶺の花』もはや野島伸司氏がどこまでダメな脚本を書くかを楽しむドラマに

Business Journal / 2018年8月3日 19時0分

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 石原さとみ主演の連続テレビドラマ『高嶺の花』の第4話が1日に放送され、平均視聴率が前回から1.0ポイント増の9.2%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことがわかった。野島伸司氏が脚本を手がける同ドラマは、華道の名門に生まれ、圧倒的な才能と美貌を兼ね備えた月島もも(石原)と、お金も地位もない自転車店主・風間直人(峯田和伸)が繰り広げる「怒濤の純愛エンターテインメント」という触れ込みだ。

 ただ、実際にはいいところを探すほうが難しいようなダメドラマになっており、『アンナチュラル』(TBS系)の好演で注目を浴びた石原さとみを主演に据えて、高視聴率を狙おうとの日テレのもくろみは、完全に外れた格好だ。

 さすがに制作陣にも危機感を持ってほしいところだが、第4話の冒頭でいきなり「ダメだこりゃ」と思った。「峯田が気持ち悪い」「石原さとみがかわいそう」と視聴者から集中砲火を浴びた第3話ラストのキスシーンを再び流したのだ。

 この件はプチ炎上したのでご存じの読者も多いと思うが、一応さらりと説明しておくと、女性と付き合った経験がないはずの直人が、ももにいきなりキスされるという設定なのに、石原の唇が触れる瞬間に峯田が自分の唇をハムッと動かして迎えに行ったという“事件”。筆者もリアルタイムに視聴して「なんだこれ」と違和感を覚えたし、少なからぬ視聴者が「生理的に無理」「ぞわっとした」など、峯田本人に嫌悪感を抱いてしまったようだ。

 制作陣だって、視聴者の反響を知らないわけがない。それなのにあえて炎上したシーンを再び最新話の冒頭に差し込むとは、自ら視聴者を手放していると言われても仕方がないのではないだろうか。あまりにも危機感が欠けている。

 第4話の本編も意味不明なシーンばかりで、ツッコミが追い付かないほど。なかでも、家元(小日向文世)が入浴中の妻・ルリ子(戸田菜穂)に「立って見せてくれ」といきなり声を掛け、裸体をいちべつして「何かの抜け殻のようだ。空っぽの」と評した場面は、このドラマでも屈指の迷シーンになりそうなヤバさが漂っていた。妻の浮気に薄々感づいたことを示す場面だったのだろうが、そこまで変態チックにする必要があるのだろうか。

 直人にそそのかされて日本一周に出かけた中学生が、岩の上に咲いた花に手を伸ばして転落した場面についても、真意がわからずモヤモヤする。直人の心情とリンクした描写であることはわかるのだが、中学生との交流を通して直人を描きたいのか、中学生自体に意味があるのかがいまだにわからない。「謎めいていて真相が気になる!」と思わせてくれれば良いのだが、いつもあと一歩描き込みが足りないせいで、脚本の野島伸司氏の「自分だけわかっている感」が透けて見え、「視聴者にわからせる気がないのならどうでもいいわ」と感じてしまう。

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